
製作編16
電源のトロイダルトランス巻線を仮配線して三端子レギュレータの印加電圧を確認します。
電源回路
電源回路は、D級パワーアンプの製作の中で改造を行ったバランスボリュームユニットの電源回路と同等です。

三端子レギュレータに最低限必要な電圧をかけるためにトロイダルトランスを普通と違う使い方をしています。一次巻線を120Vタップ、二次巻線を15Vタップを使用しています。この対応により、二次巻線出力の波高値は理想状態で17.6Vとなります。この場合12V出力の三端子レギュレータの印加電圧は約5.6Vとなりますが、実際にはトランスの二次巻線のインピーダンスと平滑用電解コンデンサの容量により出力電圧が下がる為、印加電圧も低くなります。バランスボリュームユニットで使用実績があるとは言え、電源の負荷が異なります。参考にバランスボリュームユニットの回路図を掲載します。


この場合の電源の負荷は、大雑把に言うとマイコン、電源ランプ、リレーx2、オペアンプx2です。一方、今回製作の回路図は以下のとおりです。


この場合の電源の負荷は、マイコン、電源ランプ、リレーx3、オペアンプx9です。電源の負荷がバランスボリュームユニットと比べて増えている為、実動作時の三端子レギュレータ印加電圧を確認した上で、トロイダルトランスの使用タップを確定したいとおもいます。
仮配線
電源トロイダルコイルの一次巻線タップは電源スイッチを介さずにダイレクトにACインレットとヒューズホルダに接続しました。

電源スイッチはテーブルタップのスイッチで代用します。未配線の電源トランスタップ電線はショート防止の為に端末キャップを被せて保護しました。

仮配線なのでインシュロックによる固定は行いません。続いて二次巻線用タップの仮配線をします。二次巻線用タップ電線の被覆色は以下のとおりです。

見てのとおり、二次側の2つの巻線の被覆色は同じです。誤った配線をすると二次巻線をショートさせてしまうので、テスタで導通確認を行い2つの巻線の各タップを区別しました。このトランスの電圧表示は位相まで考慮されている事は確認済みです。よって電源基板入力用の3極端子台への接続は0V-15V&0V-15Vとなります。

これで電源基板への電源供給は可能です。一旦この状態で電源オンして、電源基板出力を確認しました。結果は全端子台出力から所定の電圧が出力されている事を確認しました。
電源配線
各基板への電源配線を行います。この配線は仮ではなく本配線になります。初めにアナログ系の+/-12V電源配線です。3つの基板へ供給しますが、見た目とノイズ面から三つ編みします。最初に一端をインシュロックで固定して三つ編みを行います。

編み上がったら反対側も解け防止の為にインシュロックで固定しました。

初めにメインチャンネル用HPF基板へ配線しました。

次は配線する端子台同士が近いHPF基板の電源配線です。

敷線を迷いましたが、現状は写真の状態にしています。アナログ電源配線の最後はLPF基板電源配線です。三つ編みする電線長の判断が難しいですが、目検討で製作したところ少し長めとなってしまいました。

これでアナログ電源の配線は完了です。次回はデジタル系の電源配線を行って三端子レギュレータ印加電圧の確認を行います。
つづく(製作編17)