Sub-Wooferシステム製作(製作編17)

製作編17

デジタル系電源とコントロールラインの配線を行います。完了後に電源基板上の三端子レギュレータ印加電圧を確認します。

デジタル系電源配線

改めてミュートコントローラ回路図を掲載します。

デジタル系電源は、3つのリレーの制御回路とマイコン基板へ供給します。リレーはLPF/HPF基板に搭載しているのでそれぞれ個別に配線します。初めにHPF基板リレー制御コイル電源配線を行います。

敷線を考慮して、一番遠い端子台を選択しています。続いてもう1枚のHPF基板とLPF基板およびマイコン基板電源配線と電源ランプ配線を行いました。

次はリレー用コントロール信号配線を行います。黄色の被覆電線を使用しました。コントロール回路系はノイズの影響を受けにくいので、信号線のみの配線としています。

これで電源の負荷となる電源配線は完了です。

電源三端子レイギュレータ印加電圧確認

実使用時を想定した電源に対する最大負荷の確認ができるようになったので、その時の電源の三端子レギュレータ印加電圧を確認します。確認は、三端子レギュレータの入力(コンデンサインプット電源出力)と出力をオシロスコープの観測します。(本記事のアイキャッチ写真参照)初めにオシロスコープの掃引速度を下げて起動時からミュート解除までの電圧の変化を確認してみました。

黄色が三端子レギュレータの入力電圧で青が出力電圧です。電源オン後の5秒間は3つのリレーに電源供給されていないので入力電圧が比較的高い状態となっています。その間電圧が上下しているのは、電源ランプ点滅に伴う負荷電流変化を示しています。5秒後にミュートが解除されて3つのリレーの操作コイルに電流が流れる為、入力電圧が下がって安定状態となっています。この状態の電圧の詳細を確認します。

この結果を見ると、三端子レギュレータには3.4Vかかっている事がわかります。今回使用した三端子レギュレータNJM7812の特性を確認してみます。

データシートから三端子レギュレータに2V印加されていれば問題なく動作する事がわかりました。-12V系電源は、+12V電源と比べて負荷電流が小さい為確認は省略します。念のため、三端子レギュレータ用電源(コンデンサインプット電源)のリップル波形を確認しました。

上が+電源で下がー電源です。リップル電圧はそれぞれ298mVppと162mVppとなっており、この結果からもー電源の負荷電流が小さい事がわかります。三端子レギュレータの印加電圧に問題ない事が確認できましたので、今回の設計はこのままとします。

電源トランス配線

仮配線していた電源トランス配線を本配線に変更します。初めは電源基板入力配線です。電源トランス2次巻線4本を接続するため、久しぶりに四つ編みをしてみました。ネットで編み方を確認して進めました。

写真は編み上がり部の解け防止用のインシュロックです。配線するとこんな感じです。

いい感じではないでしょうか?次は電源トランス未使用タップ配線処理です。端末キャップを被せてそれをインシュロックで固定してじゃまにならないようにトランスに巻き付けました。

次回は残りの配線を進めます。

 

つづく(製作編18)