EL34ppパワーアンプ製作2(製作編2)

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製作編2

フロントパネルの加工が完了したので、リアパネルの加工を行います。

リアパネル加工図

取り付ける部品は、フロントパネルよりも多く、トータル8点です。但し新しい部品はなく、勝手がわかっています。それでもまたやらかしてしまいました。XLRパネルコネクタの取り付けネジ位置を反対の対角に置いてしまいました。現行のEL34ppアンプで間違えて図面を起こし、それを流用したDC Powerアンプで間違えてしまい、今回で3回目となります。図面作成時に寸法のみ見直して位置を変えるのを忘れていました。すでに設計編の図面は修正済みですが、この記事の加工は下記の間違った図面で進めています。

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リアパネル加工

印刷したリアパネル加工図を外形に沿って切り取り、リアパネルに貼り付けて穴のセンターと、ACインレット角穴の4すみと角穴内にハンドニブラ用穴1点にポンチで印を付けました。加工図を剥がして、角穴の4点を使ってカット線をマジックで引きました。

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最初に全ての穴をφ2.0mmのドリルで穴開けしました。次にφ3.2mmのドリルで穴を拡大します。M3ネジ固定用の6カ所は加工完了です。次にステップドリルで残りの穴をφ6.0mmに拡大しました。ハンドル固定用の穴4点は加工完了です。残りの穴はφ10mmまで拡大してドリル作業は完了です。

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次はシャーシパンチを使って、XLRパネルコネクタ取り付け用のφ25mmの穴を開けます。ホーザンのφ25mmの刃は、ハンドル側取り付けになるので、加工時のキズの心配はありません。前回の記事でも書きましたが、シャーシパンチ穴加工時の力をなんとかしたいものです。油圧式にすれば改善するはずですが、そこまで頻繁に使うものではないので躊躇しています。穴開け完了して部品を乗せた時点で、先に紹介した取り付け穴位置の間違いに気づきました。

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取り付けネジ穴の追加工は後回しにして、加工図面のみ修正し、このまま先に進めます。φ25の穴は使用したパネルコネクタには少し大きく、取り付け位置が少しずれるとフランジ端に隙間ができてしまいます。φ24のシャーシパンチが欲しいところです。次はACインレット用の角穴を開けます。カットはハンドニブラを使用します。リアパネル表側に切り取り線を引きましたが、下面のライン以外は外側から切らざる得ず、カット線に沿って切る事ができませんでした。おおよその感覚でカットして、あとでヤスリで整形する方針です。カット部はACインレットのフランジで隠れる為、あまり神経質になる必要はありません。

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次はスピーカーターミナルの取り付け穴の追加工をします。φ10mmの穴が開いていますが、これをφ11.5程度に広げて、回り止め用のノッチの加工をします。穴径拡大にはリーマーを使用しましたが、結構時間がかかりました。それでもなんとか加工完了しました。

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残り3カ所を考えるとげっそりします。次はヒューズホルダ取り付け穴を加工します。φ10mmの穴が開いていますが、これをφ12.5mmの穴を幅11.5mmで狭めた形状に加工します。最初にひたすらφ11.5mmまでリーマーで穴を拡大し、その後は2種類のヤスリを使って形状を合わせます。これもなんとか加工できました。

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最後に現物合わせで、XLRパネルコネクタ取り付け用のネジ穴を開けます。位置を併せてコネクタをパネルの置いて、ねじ穴のセンターにマジックで印をつけました。

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マジックの位置にポンチで印を付けて、φ3.2のドリルで穴開けしました。残るハンドルは、フロントパネル加工時と同様に後加工なしで取り付けができました。

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これでリアパネルの加工は完了です。次回はシャーシ上面の加工を行います。

 

つづく(製作編3)