DCパワーアンプ電源改良(製作編1)

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製作編1

設計が終わったので電源トランスユニットのケースの加工から製作を開始します。

電源トランスユニットのケース

このケースはタカチ電機工業のOS133-32-33SSを選定しました。購入は楽天内の販売店経由です。事前の情報のとおり、タカチ電機工業から直送されました。ケースの外形寸法からは考えられない程のスリムな梱包です。

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早速開けてみます。中には緩衝用の新聞紙とさらに小振りの梱包が入っていました。

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外箱が発送用梱包で、中の箱がこのケースの専用梱包とおもわれます。このケースはフレーム構造のため、板金とフレーム材に分解できるため、梱包効率が非常に良いです。中身を取り出してみます。プチプチにくるまれた材料と、組み立て図が掲載された資料が入っていました。

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チャンネルデバイダー製作でOSシリーズを使った際には組み立て図が入ってなくて組立に戸惑いましたが、改善されたようです。

リアパネル加工

プチプチの中からパネルを取り出します。フロントとリアパネルは共通なので、1枚取り出します。パネルはヘアライン仕上げをされた面に保護用のシートが貼られていますが、剥がさずにそのまま加工を進めます。いつものとおり加工図を印刷します。A4には収まらないため、会社のプリンターでA3用紙に印刷してきました。外形にそって切り取り、パネルに貼り付けます。

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取り付ける部品はXLRパネルコネクタ4個とACインレット、ヒューズホルダーです。それぞれ丸穴のセンターとACインレット取り付け用の角穴の四角にポンチで印を付けました。加工図を剥がして穴あけを開始します。

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XLRパネルコネクタ取り付け用ビス穴と、ACインレット取り付け用ビスφ3.2の穴を開け、他はとりあえずφ4.2の穴を開けました。シャーシパンチとハンドニブラを使用する為に4.2の穴を、ステップドリルを使ってφ10まで広げました。ACインレット用の角穴の4角のポンチを目印にカット用のラインを引きました。最初にXLRパネルコネクタ用の穴加工をします。図面上の穴径はφ24ですが、私のもっているシャーシパンチの型はφ21のワンサイズ上がφ25です。

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φ21から削りあげるのはかなりの手間です。下記がパネルコネクタの図面です。

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仮にφ25の穴を開けてもパネルコネクタのフランジが片側0.5mmオーバーラップします。リスクはありますが、作業量には変えられません。今回はφ25で穴開けする事にしました。

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結局こんな感じに穴が開けられました。

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今回は、シャーシパンチで開けたままで、カット面が綺麗な為、パネルコネクタをリア取り付けしてみました。

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なかなかいい感じに取り付ける事ができました。続いてACインレット用の角穴を開けます。φ10の穴へハンドニブラの刃を入れて切っていきます。

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相変わらず、握力のトレーニングをしている気になってきます。比較的綺麗に穴があけられましたが、表面にキズがつくため、いつもどおりACインレットはフロント取り付けとしました。

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最後にヒューズホルダ取り付け用の穴を加工します。φ12の穴開け済みですが、長辺をφ13の楕円形に削ります。想像よりも大変ではありませんでした。

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これで電源トランスユニットのリアパネルの加工は完了です。本記事のアイキャッチ写真は全ての部品を取り付けたものです。次回は、フロントパネルの加工から製作を続けます。

 

つづく(製作編2)