High-ch用アンプ製作(製作編2)

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製作編2

フロントパネルの加工が終わったのでリアパネルの加工を行います。

リアパネルの加工について

今回の加工は、EL34ppアンプ2号機と同じです。ポイントは慣れによっていかに効率的に加工が進められるかです。手順も前回と変わりませんが、参考となる事もあるかもしれませんので、記事にさせていただきます。加工図を参考に再掲載いたします。

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取り付け部品の確認

加工を始める前に、入手した部品の取り付け寸法を事前に確認しました。XLRパネルコネクタ以外は前回と同じ物を購入しているので、問題ないはずですが念のための確認です。XLRパネルコネクタはアマゾンで注文しましたが、加工を始めるタイミングまでに入手ができませんでした。在庫箱を再度漁り直したところ2個発見できた為、部品待ちを回避する事ができました。寸法も過去に使用した物と同種の為、問題ありません。アマゾンに注文したものは、中国発送品だったため、コロナウィルスの影響を受けた為か注文時のお届け予定の一番後ろのタイミングよりもさらに3日遅れで、トータル15日かかりました。

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加工開始

加工図はフロント加工時と同様に、左右を分けて印刷してリアパネルに貼り付けました。

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丸穴は穴のセンターに、ACインレット用の角穴は四角とハンドニブラ用に角穴内に1点ポンチで印を付けました。XLRパネルコネクタとACインレット固定用のネジ穴はφ3.2にハンドル固定用の穴はφ6.0に、ヒューズホルダ固定用の穴はφ12に、それ以外はφ10の穴を開けました。

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ハンドルはフロントパネルと同様に後加工せずに取り付けできました。

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次はXLRパネルコネクタ用の穴加工を行います。φ25のシャーシパンチで穴を開けますが、パネルコネクタのフランジ幅とほぼ同サイズの為、取り付けが少しずれると、隙間があいてしまいます。以前はφ21で穴を開けて後加工を行っていましたが、手間が掛かりすぎるため、現在の方法に変更しています。写真の通り、シャーシパンチの刃がパネル正面側なので加工時のパネル面のキズリスクは少ないです。

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シャーシパンチのハンドルを回す為にかなりの力が必要で、シャーシ側の溶接が外れてしまう事を心配しながらねじこんでいきました。

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なんとか穴が開きました。XLRパネルコネクタも後加工なしで取り付けができました。

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反対側のコネクタ取り付けも同様に加工して取り付け確認を行いました。

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次はヒューズホルダの穴加工を行います。φ12の穴を開けたので縦方向を13mmにヤスリで削ります。比較的容易に加工が完了しました。

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続いてスピーカーターミナルの取り付け穴加工を行います。φ10mmの穴をφ11.5までリーマーで拡大して、回り止め用のノッチ加工を行います。リーマーで1.5mm穴径の拡大を行いますが、思いの外大変です。加工の度にφ11のステップドリルがあればいいのにと思いますが、こんどこそ探してみたいとおもいます。なんとか加工ができました。

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絶縁を兼ねた取り付け用の樹脂部品を付けてみました。

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残り3つのターミナル部も同様に加工して、ターミナルを取り付けてみました。

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最後はACインレット取り付け用の角穴を開けます。角穴の4角につけたポンチの印を使ってカット線を引きます。

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事前に開けたφ10の穴からハンドニブラの刃を挿入してカットしてゆきます。

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この向きの場合、刃が当たる位置が視認できないため、正確なカットはできません。ACインレットのフランジでカット部が隠れるため、カット線からはみ出さないようにざっくりとカットしました。

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かなりざっくりしたカットとなっています。これを平ヤスリで削ってACインレットが取り付けできるまで加工を進めました。加工完了状態はこんな感じとなりました。

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これにACインレットを取り付けるとカット部が隠れていい感じとなりました。

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リアパネルの加工が全て完了したので、全部品を取り付けてみます。

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シャーシ内部はこんな感じです。

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次回はシャーシ上面の加工を行います。

 

つづく(製作編3)