ローノイズ真空管アンプ(製作編6)

製作編6

電源トランスユニットのケースの加工を行います。

フロントパネル加工

まずはCADで作成した加工図3枚印刷しました。

印刷後の寸法が気になるのでCADソフトから直接印刷しています。電源トランスユニットのケースは比較的小型なので、3枚ともにA4用紙に出力する事ができました。まずはフロントパネルの加工図を、パネルの外形に沿ってカットしました。

フロントパネルに取り付ける部品は、電源ランプ用のフランジ付きLEDのみです。念のため外形寸法測定をしたところ、加工図が間違っていました。赤ペン修正して加工図をパネルの外形に合わせて貼り付けました。

後で加工図は修正したいとおもいます。穴のセンターにポンチで印を付けて加工図を剥がします。

ドリルのビットの都合で、φ6の穴を開けてからはひたすらリーマーで穴径を広げました。

ほどなく適合サイズの穴径となり、電源ランプを取り付ける事ができました。

フロントパネルは、丸穴が1つだけなので簡単に完了しました。ケースを仮組みして様子をみます。

他の機器と左からの距離を合わせましたが、電源トランスユニットは横幅が狭いため、もう少し左に寄せた方がバランスが良かった気がします。高さ位置は、アルミシャーシとの干渉を避けるため微妙に高くする事ができません。まあこれで我慢します。

リアパネル加工

フロントパネル加工と同様に加工図を外形に沿って切り取り、パネルに貼り付けました。

見るからに手間が掛かりそうです。XLRパネルコネクタ取り付け穴径は加工図上φ24となっていますが、シャーシパンチの刃の都合でφ25で穴開けします。ポンチで穴のセンターと各穴の四角に印をつけました。

各穴部分は、カット線を引いています。最初にφ1.8のビットで下穴を開けましたが、XLRパネルコネクタの穴開け時にビットが折れてしまい、パネルに傷をつけてしまいました。

パネルには保護用のシートが貼られていますが、保護シートを突き破っていそうです。やれやれ・・・。各穴はシャーシパンチを、XLRパネルコネクタのφ25の穴はシャーシパンチを使う為、それぞれ下穴はφ10で開けています。

最初にACインレット用の角穴を開けます。少しでも作業を楽にするためにハンドニブラの刃を交換しました。

ハンドニブラはホーザンのK-88ですが、すでに製造を終了していて市場在庫もなくなってきているようです。替え刃の在庫はまだあるようなので、もう1個購入しておいた方がいいかもしれません。手順どおり進めますが、刃が引き抜けません。仕方がないのでクランプを使用してむりくり引き抜きました。

引き抜いたはいいものの、今度は替え刃が入りません。木のハンマーを使って叩き入れました。穴開け作業は楽になるかもしれませんが、刃の交換の苦労を回収できるか自信がありません。気をとりなおして、角穴加工を開始します。パネルが小さい上、刃が新しいので加工作業はスムーズに進みました。

カット面をヤスリで整えて、ACインレットを取り付けてみました。

ビス穴の位置の修正が若干必要でしたがきれいに取り付ける事ができました。次回は引き続き電源トランスユニットのリアパネル加工を行います。

 

つづく(製作編7)