ローノイズ真空管アンプ(製作編7)

製作編7

引き続きリアパネルの加工を進めて、リアパネルを完成させます。

異形丸穴開け

次のリアパネル加工は、ヒューズホルダーと航空コネクタの取り付け穴を開けます。

上記の加工図は過去に掲載したものからXLRパネルコネクタの穴径をφ25に変更しています。ヒューズホルダーと航空コネクタの取り付け穴はともに異径の丸穴形状です。どちらも短い幅の径の丸穴を先に開けて、あとは地道にヤスリで削って形を仕上げました。それなりに時間はかかりますが、力業ではないので苦になりません。それぞれ部品を取り付けた状態は以下のとおりです。

周り止めの効果は認められましたが、その形状から多少ガタがあり完璧ではありませんでした。まあこんなものでしょうか?

XLRパネルコネクタ取り付け穴加工

残りの加工はシャーシパンチを使用したXLRパネルコネクタ取り付け穴加工です。普段の手入れをさぼっていたので、シャーシパンチのカッターが錆びていました。ヤスリで削って仕上げにいつものとおり中性洗剤の原液を塗布して加工に望みました。案の定、体全体で力を込めないとセンターボルトを回す事ができませんでした。それでもなんとか穴開けを完了しました。

写真ではわかりずらいですが、穴のカット面がカッターの移動方向に若干撓んでいます。もう1つ加工が残っていますが、カッターを改めてメンテナンスしてみました。今度は、自転車用のチェーンルーブを使って磨きました。

健康維持の為に土日にそれぞれ1時間強、約25kmを自転車で走ってますが、その自転車のメンテナンス用に普段使っているものです。綿棒にオイルを浸して、カッターの表面を磨きました。

あいかわらず穴開けに全身の力が必要でしたが、仕上がりに明らかな差がありました。

左が中性洗剤原液使用時で右側がチェーンルーブ使用時のものです。カット面のダレに明らかな差が確認できました。今後はチェーンルーブを使ってカッターのメンテナンスを行いたいとおもいます。XLRパネルコネクタの取り付け方法を迷いましたが、カット面が比較的きれいに仕上がったので、コネクタ本体をパネル内側に固定する事にしました。写真は加工後に全部品を取り付けた状態です。

いい感じに仕上がりました。加工中にドリルのビット折れでパネルに傷をつけてしまいましたが、案の定保護シートを破ってパネルにも傷がついていました。左のXLRパネルコヌクタ脇です。心配した程、目立たなくてほっとしました。この状態でリアパネルをケースに取り付けてみました。

アルミシャーシとの干渉により、上からスライドインできませんが、正面押し込みで対応可能です。1つ問題点が発覚しました。

写真のとおりパネルコネクタにより、アルミシャーシ固定用のネジへのアクセスができません。配線完了後は、なおアクセスしにくくなります。幸いアルミシャーシ加工完了後、アルミシャーシを外すようなメンテナンスはないとおもいますので、組み立てる順番で対処したいとおもいます。具体的には、シャーシパネルを取り付けた後にリアパネルをケースに固定する順番です。電源トランスユニットのケース加工の残りは、アルミシャーシのみです。次回はそのアルミシャーシの加工を行います。

 

つづく(製作編8)