ローノイズ真空管アンプ(製作編8)

製作編8

電源トランスユニットのアルミシャーシの加工を行います。

アルミシャーシ加工

作成済みのアルミシャーシ加工図を再掲載します。

搭載部品は、電源トランス1個、ヒーター用トランス1個とユニバーサル基板1枚です。今までの加工と同様に、加工図を外形に沿って切り抜きました。

それをアルミシャーシに貼り付けましたが、サイドに曲げがあるので外形に沿って正確に貼り付けはできませんでした。

貼り付け位置がずれても、全体的に取り付け部品の位置が左右にずれるだけなので大きな問題はありません。穴のセンターと角穴の四角にポンチで印を付けて、加工図を剥がしました。加工図に従ってドリルで穴開けを行いました。

電源トランス取り付け加工

次は電源トランス取り付け用の角穴を開けます。パネル同様にハンドニブラでカットしていきますが、パネルはt=1.5でしたが、アルミシャーシはt=2.0です。ハンドニブラの限界厚です。案の定、カットを進めるとすぐに手の平の筋肉がつりそうになりました。途中で、チェーンルーブをつけて摩擦を減らしながらカットを行いました。一気に切り進める事ができず、休憩を挟んだ為に穴開けにかなり時間が掛かりました。結果は以下のとおりです。

保護用のシートを剥がしていないのでカット面が荒れて見えます。早速電源トランスを装着してみました。

あらら、装着できません。固定ネジ2カ所の追加加工が必要です。オリジナルの真空管アンプ組立時も大きく追加工した記憶がありますが、トランス自体の寸法がずれている事を疑いたくなります。棒ヤスリで取り付け穴2カ所を追加工し無事電源トランスが装着できました。

この状態で、アルミシャーシをケースに納めようとしましたが、電源トランスがサイドパネルと干渉してアルミシャーシをケース内に入れる事ができませんでした。

仕方がなので、一旦電源トランスを取り外し、アルミシャーシをケースに固定してから改めて電源トランスを取り付けてみました。

無事に納める事ができました。ヒーター用トランスはネジ位置の確認の為にアルミシャーシに置いています。電源トランス手前には、ユニバーサル基板がアルミシャーシ下にユニバーサル基板を取り付けます。ヒータートランス下に基板を取り付けてケースサイズを小さくする事もできたかも知れません。次はユニバーサル基板の取り付け確認を行います。保護シートを剥がす必要があるので、一旦バラします。

ユニバーサル基板取り付け確認

ユニバーサル基板取り付け用穴に4本六角スペーサーを取り付けて、装着確認をしました。残念ながら1箇所穴位置の追加工が必要でした。スタッドを取り外し、追加工を行いますが、アルミシャーシはヘアライン加工されていない為、手の油で表面が曇ります。対策として、軍手をはめて作業を行いました。追加工により無事基板の装着ができました。

アルミシャーシ取り付け

取り付けた六角スペーサーはそのままで、基板のみ取り外してアルミシャーシを改めてケースに取り付けます。固定用のビス穴1カ所ですが、リタップしたものの結局ネジバカとなってしまいました。結局、ビスナットで固定しました。

強度面では問題なさそうです。

電源トランス再取り付け

改めて電源トランスを取り付けました。同時にヒーター用トランスも取り付けています。

次回は電源基板の実装を行います。

 

つづく(製作編9)