製作編11
電源トランスユニットの機内配線を引き続き行い、電源トランスユニットを完成させます。
電源トランス二次配線続き
前回の記事で回路変更した-5V用電源のトランス二次配線と、EL34用ヒーター用トランス二次配線を行います。
次は個別に取り付けた初段真空管ヒーター用トランスの一次配線を行います。接続先は、メインの電源トランスの100V入力タップです。
次は初段ヒーター用トランスの二次配線です。シャーシ上のトランスからシャーシより上のXLRパネルコネクタへの配線です。
アルミシャーシ上の配線は、写真中のものしかないので見た目がスッキリしています。
動作確認
基板単体の動作確認は完了しているので、いきなり動作確認を行います。確認方法は、本来アンプユニットに設置されるスイッチのダミーを作成して基板に接続して2つのトランスの二次巻線出力を確認しました。
まずはスイッチをオフにしてAC100Vを印加しました。
電源ランプが点灯しました。次にスイッチをオンします。2つのトランスの二次巻線出力を一通り確認しましたが、所定の電圧が出力されていました。1つ残念だった事は、今回選定したパワーリレーが最大定格5A品のため、動作時の音が小さくスイッチオン時にいまひとつ印象が良くありません。基板に十分なスペースがあったため、パワーアンプで採用した大容量のリレーを選定した方が良かったかもしれません。動作確認はこれで完了です。完成時のアルミシャーシ下の状態は以下のとおりです。
比較的すっきり配線できたとおもいます。アルミシャーシ上面は以下のとおりです。
配線自体が少ないのでさらにスッキリしています。
トップボトムカバー取り付け
タカチのケースには、簡単なゴム足が付属していますが、今回は先代CDプレーヤーの脚を流用します。
モールド製で接地部分のみゴム製となっています。付属品に比べて性能面でのアドバンテージはないと思いますが、見た目が改善します。回り止めの為にボスが2本立っています。
この脚を取り付けると、ボトムカバー取り付けネジと干渉してしまいますが、幸い脚に2カ所穴が開いている為、ボトムカバー取り付け用のネジ位置を合わせる事で干渉を回避できます。1つの脚の固定の為に3カ所の穴を開けます。さらに干渉防止用の穴位を加えて型紙を作成しました。
ボス径はφ2mmでしたが、穴位置が合わなかった為、全てφ3.2mmで開けました。早速脚を取り付けてみました。
本体に対して、脚が大きい気がしますが、電源トランスが重いためこのくらいのサイズがあった方がバランスがいい気がします。さらにケースに取り付けてみました。
四角の固定ネジの作業性はいまいちでしたが、普通に取り付けができるので良しとします。正面から見るとこんな感じです。
脚がサイドパネルとほぼ面一となっています。いい感じではないでしょうか?リアビューは、本記事のアイキャッチ写真としました。これで電源トランスユニットは完成です。次回はアンプユニットの製作に着手します。
つづく(製作編12)