ローノイズ真空管アンプ(設計編7)

設計編7

電源トランスユニットのフロントパネルの加工図を作成し、大物実装部品の発注をします。

フロントパネル加工図

加工図作成前に、前回の記事で掲載したサブシャーシの固定を反映したパネル図面を再掲載します。

フロントパネルの加工図は、前回の記事で紹介しましたが、誤って電源スイッチを取り付けた物を作成し、気づいて削除し、さらにサブシャーシの影響に気づき最終版を作成した為、都合3枚も描きました。やれやれ。改めて取り付ける部品を明確にしますが、電源ランプのみです。コンセントインで点灯させるのでパイロットランプと呼んだ方がいいかもしれません。折角なので電源回路図をアップデートしました。パイロットランプの追加とリレーの型式指定をしています。

取り付け部品の寸法を確認します。

図面はブラケットLEDで、穴径はφ8.2とします。取り付けはアルミシャーシ下としました。左端からの距離は、他の機器に合わせて40mmとします。作成した図面は以下のとおりです。

丸穴だけなので加工は簡単に済みそうです。

電源トランスユニット大物部品発注

加工図面が完成したので、電源トランスユニット用の大物部品を発注します。まずはタカチ電機工業のケースOS149-16-33SSです。これはいつものとおり、楽天市場のイーデンキへ発注しました。メーカーからダイレクトに発送される為価格はリーズナブルですが、代引、返品不可です。送料を含めて12,441円でした。同じくアルミシャーシAC16-33も価格優先で探したところ楽天市場のトキワへ注文しました。ことらもメーカー直送となります。価格は送料を含めて2,630円でした。次はXLRコネクタです。1月に注文リストを作成したので再掲載します。

価格はサウンドハウス発注前提です。注文の手続きを始めたところ、全コネクタの価格がアップしていました。おそらく2月1日で価格改定がされたのではとおもいます。表上の合計価格は7,570円ですが、注文時点では460円アップの8,030円になっていました。とほほ・・・。最後は東栄変成器のJ-2403です。ドランス自体は消費税込みで1,800円ですが、別途送料が990円かかりました。送料はトランスの種類によらず同一なので、このような小さなトランス購入時はコスパが悪いとおもいます。

アンプユニット加工図

設計編3で、シャーシのラフな加工図を作成しました。そのタイミングでは、必要な部品が指定のケース(MK-350)に収まる事の確認を行いました。改めてその加工図面を掲載します。

寸法は未記入で、部品配置をみなおした方がいい点もありました。具体的にはバイアス調整用のリードチップコネクタの位置を見直し、電源用の電解コンデンサの位置出しを行いました。修正加工図面は以下のとおりです。

かなりごちゃごちゃしてしまいましたが、加工図としてはまとまりました。作成後に気づきましたが、図面上シャーシ下に配置される部品は基板3枚です。バイアス調整用小基板2枚は問題ありませんが、電源基板上がまっさらとなり、ボンネットを外したときの見た目のバランスが悪い感じがしてきました。違和感をなくすには、電源用電解コンデンサをシャーシ上にバランス良く並べて、配置は電源基板とオーバーラップさせる事です。変更した場合の懸念点は、シャーシ下の高さが40mmしかないため、部品の干渉と組立製への影響です。見た目は重要なので配置変更を検討してみます。次回はシャーシ加工図の改版とフロントパネルおよびリアパネルの加工図の作成を行います。

 

つづく(設計編8)