High-ch用アンプ製作(製作編6)

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製作編6

引き続きラグ板の取り付けを行い、配線に着手します。

ラグ板取り付け続き

次はGND中継用のラグ板を取り付けます。GND配線は多いため、6極のLラグを使用します。今回も6極のLラグを調達できなかったため、DCアンプ電源改造の際に取り外したものを流用しました。シャーシGNDは、このLラグで取る為、取り付け用の端子も含めて全端子を接続します。DCアンプでは、それぞれ両サイドの3極づつ接続していたため、両サイドと取り付け用の端子をいつものようにポリウレタン被覆電線で接続しました。

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普段のハンダ作業には15Wのコテを使ってますが、この手の作業にはパワーが必要なので、40Wのハンダごてを使用しました。全端子ショートさせる前加工後、EL34ppアンプの設計を踏襲して、電源トランスの手前に取り付けました。

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次は初段の入力信号を中継するためのLラグを取り付けます。同軸のバランス信号を受けるだけなので、4極のLラグを使用します。取り付け場所は、迷いましたが両チャンネルの真空管ソケットの内側に並べて配置する事にしました。取り付け用の穴の位置出しは、メモ用紙をカットして型紙をつくって行いました。

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両チャンネル分位置だしをして、φ3.2の穴を開けてLラグを取り付けました。

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電解コンデンサ固定用Lラグ取り付け

この電解コンデンサもいつもと同様に取り付けます。最初に4極のLラグに電解コンデンサの端子を直接ハンダ付けします。

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この状態で、出力トランス固定ネジを使って共締めしたL字金具に電解コンデンサの本体をインシュロックで固定します。固定する前に、電解コンデンサの端子に取り付けたLラグ取り付け位置を決めます。電解コンデンサのボディーをL字金具に押し当てた状態で、Lラグの固定穴位置にマーキングをして、φ3.2の穴を開けました。電解コンデンサのボディーの固定は、インシュロック1本では長さが足りないため、2本を直列に接続して使用します。L字金具の立ち上がり面には穴が2個開いているので、そこに上記で前処理したインシュロックを通して電解コンデンサを固定しました。さらにその状態で、Lラグをネジ止めすれば固定完了です。

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電源1次配線

一通りラグ板取り付け加工が終わったので、電源の1次配線を行います。初めに配線に備えて、トランスの1次端子にサージキラーを取り付けました。

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おまじないみたいな物に見えますが、仕事で過去に3相モータを搭載したコンプレッサの電源ラインに接続された電気回路を搭載した逆相検知リレーの故障が頻発した際にサージキラーで対策しました。電源遮断時に3相モータが出すサージがサージキラーに吸収される波形をモニタした事を思い出しました。電源1次配線を続けます。赤、黒、青のセットで購入した電線のうち、青の消費量が少なかったので、今回の1次配線は赤と青を使用する事にしました。青は、ACインレット-ヒューズホルダ-電源SW-電源トランス間を、赤は、ACインレット-電源トランス間の配線に使用しました。敷線はEL34pp2号機と同様にシャーシボトムカバー取り付け用のフランジ裏としました。

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電源中継用平ラグ取り付け

12極の平ラグを使用しますが、片側6極づつをB電源とC電源で使用します。それぞれの端子をGND中継用Lラグと同様にポリウレタン線で接続しました。

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これを先に取り付けたスタッドに固定すれば取り付け完了です。

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出力トランス配線

2次電線は直接スピーカーターミナルに接続します。バランス出力するための中点を2本の100Ω抵抗で作っていますが、2次電線とハンダ付けしてスピーカーターミナルに接続しました。

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最後に1次配線を中継用のLラグに接続します。後の配線を考えてラグ端子固定用の穴にハンダ付けしました。インシュロックで束線すれば完了です。

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もう一方のチャンネルも同様に配線を行いました。次回は電源1次配線の通電確認とヒーター配線を行います。

 

つづく(製作編7)