High-ch用アンプ製作(製作編7)

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製作編7

大変な状況になってきてますが、週末の外出をひかえて、自身の心の健康を保つ為に週末の製作は続けていきます。電源1次配線が終わったので通電確認を行い、続けてヒーター配線を行います。

電源1次配線通電確認

確認は、電源トランスの2次巻き線端子に所定の電圧が出ている事を確認します。ヒューズホルダに2Aのヒューズをセットします。

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ACインレットに電源コードを接続して電源オンしました。B電源用の巻き線タップ(0V-140V-280V)とヒーター用巻き線(0V-6.2V)2回路の確認を行いました。無負荷状態なので定格電圧よりも高い電圧となっていましがたが問題ありません。一旦電源オフし、出力トランスが電源トランスの漏洩磁束を拾っていない事を確認します。確認方法は、L/Rチャンネルともに出力トランスの1次巻き線をワニグチクリップでショートして、スピーカーターミナルにヘッドホンを接続してハムを聴きます。ヘッドホンの接続には、以前作成したジグを使用しました。

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ヘッドホンを装着して、緊張しつつ電源オンしました。全くの無音で一安心です。

ヒーター配線

次はヒーター配線を行います。作成済みの電源回路図は以下のとおりですが、配線の簡略化のために左右チャンネルのバランスは崩れますが、回路図を見直しました。

■オリジナル回路図

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■見直し回路図

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どのくらい効果があるかわかりませんが、ヒーター配線用の電線をヨリました。万力で片側を固定してひたすらヨリます。

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電線は使用率の低い茶色と緑を使用しました。初めにLチャンネルを配線します。結局内側のソケットを初段として配線を行いました。

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続けてR-chの同様に配線しました。

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次に、各ヒーター配線の0V巻き線側をシャーシGNDに落とします。

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これでヒーター配線完了です。

ヒーター通電確認

初めに、真空管を刺さずに通電確認を行います。各ソケットの所定のピンにヒーター電圧がかかっている事を確認しました。問題なかったので真空管を装着します。4本とも装着して電源オンしました。両チャンネルとも初段の真空管はヒーター点火が確認できましたが、終段は確認できません。

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改めてピン配置を確認しましたが、問題ありません。

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真空管装着前にヒーター端子電圧の確認も行っている事と、両チャンネルともに点火しない事からなんらかの仕様起因と考えて、前に6N6Pを使って製作した真空管ヘッドフォンアンプ組立時の写真を確認しました。

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4ピン側をシールド端子(9ピン)に接続して確認を進めている事がわかりました。試しに同様に配線してみました。

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再度電源オンしたところRチャンネルのみヒーター点火を確認しました。Lチャンネルの配線を確認したところハンダ不良があり、再ハンダしたところ全真空管ともに点火の確認ができました。

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6N6Pのヒーター点火が確認できましたが、念のためネットで6N6Pのヒーター回路を確認しましたが、4ピンと5ピン以外の情報はありませんでした。在庫の6N6Pの4,5,9ピン間の抵抗値の確認を行いましたが、9ピンは4,5ピンと絶縁されていました。

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最初の確認時にたまたま、両チャンネルともにシールドピン配線を行った4ピン側がハンダ不良だったとすると全てつじつまが合います。もしそうだった場合、9ピンのシールド配線は電線に電流を流さずに接地すべきなので、独立して配線する為に9ピンの接続を外して再度確認を行ってみました。

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この状態で電源オンしたところ、6N6Pのヒーター点火が確認できました。最初の確認時に両真空管共に4ピンがハンダ不良という非常に確率の低い罠にはまってしまった事が確認できました。次回は電源基板の組立を行います。

 

つづく(製作編8)