サブウーハーの製作(製作編1)

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製作編1

エンクロージャー製作の準備をします。

板取図

設計編で板取図を作成しました。改めて確認すると寸法に間違いがありました。また前回の記事で紹介したスピーカー製作本を参考に、補強材の確保もしたいと考えて板取図を作成し直しました。エンクロージャの基本的な構造を変えずに寸法間違いを修正し、補強材4本を確保しました。

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前回同様に、1/10サイズで作図しましたが、寸法は10倍してミリメートル単位に変換しました。これで加工サービスの現場でのミスが減ると思います。

板取図再検討

板を購入する前日の夜、布団の中でふと今の構造では寸法の誤差を吸収する事ができないと思い、翌朝に再度板取図を修正する事にしました。現状の構造の場合、天下面および側面の板の奥行き方向の寸法がずれると、そのずれた分隙間が開いてしまいます。そこで内容積はやや小さくなりますが、背面板をエンクロージャ内部に入る構造に変更する事にしました。内容積は以下のとおり小さくなります。

現 行:40 x 31.8 x 41 = 52.2L

変更案:40 x 31.8 x 38.9 = 49.5L

この変更により、一番精度が必要な部分が側面板の高さ「318mm」のみとなり、この寸法は、板取の方法によって精度が確保できると考えられます。また背面板をエンクロージャ内部で受ける補強材も追加確保する事にします。再検討した板取図は以下のとおりです。エンクロージャ内に入る、背面板および補強材は設計寸法よりも2mm短くして確実に内部に収まるようにしています。

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板購入

上記で作図した板取図をA4用紙に印刷して、近くのスーパービバホームへ向かいました。お目当ての材料はサブロクのシナランバー21mm厚です。税込み5,918円でした。スーパービバホームでは、資材売場に大型の台車が準備されていますが、サブロク合板は台車に対して大きくどのように積んだらいいかわかりませんでした。とりあえず立てて乗せてレジへ行ったところ、台車上面にはみ出すように寝かして積むように指導が入りました。精算しようとしたところ、カット加工用の設備が故障していていつ直るかわからないとの事。とほほ・・・ついていない。仕方がないので、板を購入して加工グループへ材料と図面を預ける事にしました。図面はすぐに理解いただけましたが、正しい縮尺で描いているにもかかわらず、全部品がサブロク合板に入るのか図面と材料の寸法確認が入念に行われて、ようやく引き取ってもらえました。設備の修理はいつ終わるかわからないので、今日引き渡しができるかわからないと言われて連絡先を渡してきました。自宅に戻ると程なく、カットが終わったとの連絡が入りました。近いとは言え、4Km程の距離があるので、こんな事なら待っているべきだったと後悔しました。

エンクロージャ材カット完了

カット代は税込みで770円(14カットx55円)でした。板取図のとおり私がカットすると20回以上カットが必要に思いますが、どのように行ったのでしょうか?完成品は以下のとおりです。

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補強材は20mm幅でカットしてもらいましたが、ランバーコア材の構造上、どの程度の強度があるか心配な感じがしました。サブロク合板の状態では、すごく重く感じましたが、カット後は持ちやすくなった為かそれ程重く感じませんでした。カット面は写真のとおりです。

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シナランバーの心材は、ファルカタ材を集成材として使用しています。この為、カット面にブロックの継ぎ目が見えています。塗装前に処理が必要です。ネットで調べたところファルカタはマメ科の植物で成長速度が早く5年程度で伐採が可能との事でした。次回はエンクロジャーと基板の実装を平行して進める予定です。

 

つづく(製作編2)