サブウーハーの製作(製作編4)

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製作編4

エンクロージャーのバッフル板、背面板の穴開け加工からスタートします。

穴開け加工準備

写真は、スーパービバホームでカットしてもらったシナランバーコア合板です。

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穴開け加工前にカット寸法が正しいか、仮組立をしてみます。仮組立は、バッフル板の上に4枚の板を立てて、クイックバークランプで固定し、予備としてカットしたバッフル板をその上に乗せて、上下をクイックバークランプで固定しました。

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3個のクイックバークランプで固定しましたが、がっちり固定されています。カットの誤差はというと写真のとおりです。

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予想以上に正確にカットされていました。こんなレベルであれば、誤差を考慮した設計変更は必要なかったかも知れません。カット済みの背面板を無駄にするのであれば設計を戻す事もできますが、背面板を組立後の調整口と考えて現状の設計のままとする事にしました。尚、懸念していたとおり、カット面に心材のブロックの継ぎ目が見えています。

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塗装前になんらかの処置が必要です。次はカット用の穴の位置出しをします。最初は背面板で、加工図は以下のとおりです。

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スピーカーターミナルボックスを2個取り付ける為の穴をあけます。対象が大きいので、背面板に直接穴のセンターに印を付けました。

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年代物だったせいなのか、Bの鉛筆を使いましたが印は濃くありません。続いて、バッフル板にスピーカーユニット取り付け用の穴のカット線を引きます。アマゾンで木工用のコンパスを注文していましたが、約2週間経過しましたが、まだ到着していません。どうやら中国発送の物のようです。

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仕方がないので、ダンボールとプラ板を使ってコンパスの代用品を作ってみました。スピーカーの取り付け穴径は282mmなので半径は141mmです。余裕をとって半径142mmで円を描きます。ダンボールを定規状にカットして、一方の端にプラ板を取り付けて、そのプラ板のセンターに穴をあけました。その穴から142mmの位置にもう一枚のプラ板がセンターとなるように貼り付けました。さらにその142mmの位置に鉛筆の芯がとおる程度の穴を開けて簡易コンパスが完成です。カットする穴のセンターに簡易コンパスの一端の穴を使って木ねじで固定し、反対の穴に鉛筆を通して円を描きました。

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予想外にうまく描けました。これで穴開け加工準備完了です。

穴開け

さすがに穴開け加工は室内で行う気になれないので、ワークテーブルを駐車場に持ち出して作業します。

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最初は背面板にターミナルボックス用の丸穴を開けます。穴を開けきったときにバリで合板の表面を痛めてしますので、念のため当て板をしてクランプで軽く固定しました。21mmの合板を一気にホールソーで穴を開ける事は大変で、あきらめて板を裏返して両側からカットしました。

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同様にして、もう1カ所穴開けをしました。

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ホールソーブレードに挟まった木片の取り外しが地味に大変でした。次は、人生初体験のジグソーを使った穴開けです。事前にYutubeでビデオ学習済みです。はじめにφ10mmの穴をカット線内側に開けます。

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そこにジグソーのブレードを差し込み切っていきます。ジグソーのお尻をすべらせるイメージでカット線をトレースしていきます。カットは容易でしたが、かなりうるさくご近所迷惑にならないた気にしながら完了させました。

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そこそこうまくカットできたと思います。丸板を外したところ、ブレードが傾いて取り付けられた為にカット面が傾斜していました。ブレード取り付け時にベースも緩める必要があり、角度0°にノッチはあるものの、位置だし精度低くブレードが傾いてしまったようです。次回からはブレード取り付け後にL字差し金で角度確認をしたいとおもいます。穴の傾斜は、ウーハーユニットで隠れてしまうので、大きな問題にはなりません。次回は引き続きエンクロージャ組み立てと平行して基板実装を進めます。

 

つづく(製作編5)