製作編6
バッフル板の加工を行います。
バッフル板加工
現状バッフル板は、スピーカーユニット取り付け用の穴をあけた状態です。写真はその穴にスピーカーユニットを装着した時のものです。
スピーカーユニットは、過去の製作において木ねじで固定していました。今回は調整や塗装時の取り外しが多くなりそうなので、鬼目ナットを使用してみたいとおもいます。ネットで調べたところ、鬼目ナットにはいくつか種類がありました。まずはフランジです。厚いタイプ、薄いタイプ、なしの3通りありました。固定方法はハンマーで打ち込むタイプと六角レンチを使ってねじ込むタイプです。さっそく近所のスーパービバホームへ物色にいきたいとおもいます。その前にネジのサイズを確認します。
上図のとおり固定用のねじ穴はφ6.5なので、M6が推奨と考えられますが、鬼目ナットの取り付け誤差を考えてM5のねじを使う事にしました。スーパービバホームでは、フランジ3種類のラインナップはありましたが、ハンマーで打ち込むタイプの物はありませんでした。この中からM5x13mmのフランなしのものを購入しました。
下穴はφ7.7~φ8.0と記載されていたので、合わせて木工用のφ8のドリルビットも購入しました。固定用のねじ穴は8カ所です。現物合わせで下穴の位置だしをしました。
写真では見づらいですが、2mmのドリルビットで固定用のねじ穴のセンターに軽く穴をあけています。穴空けは前回と同様にワークテーブルを外に持ち出して行いました。
当て板をして穴をあけた為、裏側の板表面の方が表側よりもきれいに仕上がりました。見える部分であれば、当て板をした状態で裏側から穴あけした方がいいかもしれません。さらに穴をあけていったところ、あっ!やってしまいました。
これでは、今まで加工したバッフル板がだいなしです。原因は以下が考えられます。
・ジグソーのブレードが傾いていた為、バッフル板裏側の穴径が大きかった。
・スピーカーユニット取り付け用の穴を大きめにあけてしまった
・取り付け用の穴のセンターとユニット固定用の8カ所のねじ穴のセンターがずれた
補修のしようがなさそうなので、予備でカットしたバッフル板を再加工する事にしました。
バッフル板再加工
捨てずにとっておいた、自家製コンパスを手直しして加工用のカット線を引きました。今回は余裕を取らずに半径141mmとしています。写真には写っていませんが、固定用のねじ穴のセンターズレを防ぐために、固定用ねじ穴が乗る同心円(半径148.5)を同時に描きました。
今回は慎重にジグソーのブレードを取り付けて穴空けを行い、鬼目ナット固定用の下穴も無事あける事ができました。
ジグソーのブレードを慎重にとりつけたにも関わらず、今回は内部側の穴径がやや小さ目にカットされていました。スピーカーユニットの形状を考えると好都合ですが、見える部分のカットの際にはさらに注意が必要な事がわかりました。ようやく鬼目ナットの取り付けです。M5のレンチで簡単に取り付けができました。
あまりに簡単の取り付けられたため、スピーカーユニット取り付け時にゆるんでしなわないか心配になります。全ての鬼目ナットを取り付けたところで、スピーカーユニットを仮固定してみました。
いい感じで取り付ける事ができました。次回はバッフル板を組立途中のエンクロージャに接着します。
つづく(製作編7)