製作編24
エンクロージャの塗装の方針を決めて、準備を行います。
エンクロージャ塗装
今まで自作のスピーカーの塗装は、塗装スプレーを使って行ってきました。下地処理もせずに、合板にそのまま吹いただけのもので、重ね塗りをしてもきれいに仕上がりませんでした。今回は事前にネットで調べてから塗装を行いたいとおもいます。
塗装の方針
ネットで調べると、エンクロージャを塗装すると別物になるとの書き込みもあり、塗装への期待が膨らみます。ポイントは、「塗料の選択」「下地処理」「重ね塗り」のようです。いろいろ調べた結果、今回は水性のウレタンニスを使用する事にしました。水性塗料は、油性に比べて塗膜の強さは劣りますが、扱いが楽になります。ウレタン塗料は、水性塗料でも比較的水に強いとされています。具体的には、ツヤ有りクリアタイプを選択しました。
下地処理準備
下地処理をする前に、一旦サブウーハーをばらします。最初にユニットガードを取り外しました。
次はユニットガード取り付け用の支柱を取り外します。六角スペーサーをスパナでゆるめると、鬼目ナットごと外れてしまいました。鬼目ナットをニッパで挟んで六角スペーサを取り外し、その後鬼目ナットを元通りバッフル板に取り付けました。
鬼目ナット取り付け時にボンドを垂らすと改善するかもしれません。次はウーハーユニットを取り外します。ユニットは今まで何回か取り外した事があったので、特に問題は起こりませんでした。
ポートを開けた背面板に取り付けたターミナルボックスの配線が短く、次の取り付けに苦労しそうです。続いて、吸音材を取り出します。
取り出した吸音材はまとめて、ゴミ用のポリ袋に入れて保管します。準備の最後は、ねじ穴保護用にバッフル板の全てのネジ穴にネジ穴保護用にトラスネジを取り付けました。
これで下地処理の準備は完了です。
下地処理
下地処理には、2つの作業があります。板のくぼみに下地用のパテを塗って表面を平らにする事と、ヤスリで板の面をならす工程です。板のくぼみですが、作業中に痛めてしまった部分と、選択したシナランバー合板の仕様により木口に発生する隙間があります。
パテは、アサヒペンの穴うめ下地パテを購入しました。チューブ入りでヘラ付属でつかいやすそうです。
容量は140gで、十分は量です。これを処理部分にぬってヘラでのばします。乾燥には3~6時間との事で時間に余裕をとって進める必要があります。乾燥後に240番のサンドペーパーで表面をならしました。
きれいに凹み部分が処理できました。続いて板の表面を処理します。ウレタン塗装の場合には、不要かも知れませんが念のため処理をする事にしました。方法は表面を濡らして、木面が微妙に毛羽だったところを耐水ペーパーで磨きます。処理用に霧吹きと耐水ペーパーのセットを購入しました。
これを使って地道に表面を磨いていきます。霧吹きで木の表面を濡らしてしばらく時間をおいて、耐水ペーパーで磨きます。垢がけずれるようにカスが発生して表面がなめらかになります。
写真ではわかりにくいですが、木の表面に垢のようなカスがあります。これを乾かすとこんな感じになります。
乾いた垢のようなカスをはらえば塗装の準備は完了です。次回は塗装を行います。
つづく(製作編25)