製作編22
予備の背面板を使ってポート追加してみます。
板取り
1枚のサブロク合板を使って、サブウーハー2本分の板を取りたかったですが、面積が足りずにあきらめました。その代わりにバッフル板と背面板をそれぞれ予備1枚づつ取る事にしました。
バッフル板は、加工のミスにより予備を使う事になりました。背面板はポートを追加して交換する事にしたため、結果的に無駄はありませんでした。
ポートの設計
当初は単純に穴を開けて背圧を逃がす事を考えていましたが、せっかくなのでバスレフポートにする事にしました。ネットでバスレフポートの設計を検索したところ、各種サイトがありました。その中から各部の寸法を入力すると共振周波数を算出するツールがありましたので利用してみました。
f(Hz):共振周波数
l(cm):ポート長
WxDxH(cm):エンクロージャの内寸
2r(cm):ポート直径
今回はわざわざポート部品を取り付けません。板厚(2.1cm)をポート長にして開口面積で共振周波数を決めたいと考えています。図は設計時にフルレンジユニットのカタログ上の周波数特性と、サブウーハーの周波数特性にチャンネルデバイダの特性をかぶせて一緒にプロットしたものです。
サブウーハーの周波数のピークは約40Hzとなっています。共振周波数は20Hzでは低すぎ、40Hzよりも低くすべきと考えて、30Hz前後としたいとおもいます。上記のツールにエンクロージャの設計値を入力して、ポートの直径を変えて共振周波数を計算してみました。その結果ポートの直径を2cmとした時に、共振周波数が約26Hzとなったので、背面板には直径2cmの穴を開けることにしました。
背面板加工
予備の背面板は、カットしたままとなっています。
これを使えるようにする為に、2個のターミナルボックス用の穴と、上記で計算したポート用の穴とゴム足取り付け用の下穴を開けます。穴のセンターの位置出しをします。背面板取り付ける為の木ネジ用の穴は後で現物合わせで位置決めをします。
まずはターミナルボックス取り付け用のφ50mmの穴を開けます。
加工は2回目なのですんなり穴を開けられました。
次はポート用のφ20mmの穴を開けます。穴の位置はエンクロージャを横置きにした際にポートが上側にくるように決めました。
きれいに開ける事ができました。次に取り付けるターミナルボックスにスピーカーケーブルを取り付けます。
前回と同様にターミナルに半田付け後に熱収縮チューブでターミナルを保護しました。
次に背面板取り付けの為の木ネジ用の穴開けをしましすが、現物合わせをするために現状の背面板を取り外します。
取り外した背面板を加工中の背面板に重ねてクランパで固定します。
この状態で、木ネジを締めると加工中の背面板に穴位置の印を付ける事ができます。現行背面板を取り外すとこんな感じです。
印を付けた部分にφ3.2の下穴を開けました。次にケーブルを取り付けたターミナルボックス2個を取り付けて、その電線をウーハーユニットに接続して背面板を取り付けました。
写真には、2つのボイスコイルを直列に接続するための電線を取り付けています。これで背面板の交換は完了です。次回はポート追加した背面板を取り付けた状態で音を聴いてみます。
つづく(製作編23)