設計編1
ウーハーユニットの選定を行い、エンクロージャの設計を行います。
ウーハーユニット選定
今回は経験を積むための製作の意味もあるので、あまり高額なユニットを使う事は考えていません。それでもエンクロージャはそこそこかさばる為、保管を考えると中途半端な物を作りたくありません。まずはFostexのWebサイトを確認してみました。今回の用途に適したユニットはPW305ですが、価格が46,200円と高く手がでません。
続いてアマゾンでサブウーハーユニットで検索したところ、多数の商品がヒットしました。検索結果には通常のウーハーユニットと、サブウーハーユニットが含まれていました。その中から25cmと30cmのものをピックアップして比較評価しました。目にとまったものは、Dayton AudioのLS12-44です。
30cmのサブウーハーで、低プロファイル(厚みが薄い)事が特徴です。仕様を整理してみました。
インピーダンスは4+4Ωとなっていますが、4Ωの2個のボイスコイル2個内蔵されているために、このような記載となっているようです。サブウーハーという事で、周波数帯域の上限は300Hzと欲張っていません。メーカーのサイトで公開されている周波数特性も掲載します。
700Hzくらいまでダラ下がりの素直な特性となっていますが、1KHz以上で共振起因とお思われるピークとディップがあります。チャンネルデバイダーのカットオフは、すでに決めているとおり100Hz以下としたいとおもいます。実はこのユニットですが、昨年(2021年)の11月11日に16,595円で購入していましたが、その翌週から価格が改訂されて32,593円と約2倍の価格となりました。円安が進行していたので、いづれ製作してみたいと考えていた為に早めに購入をした事が功を奏しました。こんな事なら2ユニット購入しておけばよかったと思いました。メーカーサイトにはエンクロージャの推奨容量の表記が見あたりませんでしたが、ネット検索したところ50Lとの情報を見つけました。今回はこの情報を信用して設計を進めたいとおもいます。
LS12-44
現品が届きました。重さの割には簡単な梱包です。
ファイバーコーン採用との事ですが、こんな感じです。
スピーカーの裏側から見るとこんな感じです。
ハニカム構造?として強度を上げているようです。現品を見てわかりましたがターミナルが2対あり、その接続によりデュアルボイルコイルは直列でも並列でも使用できるようになっていました。
バランス駆動させる予定の為、直列仕様(8Ω)で使用するつもりです。外観のみで言えばこれで16,595円は安いとおもいます。
エンクロージャ
だいぶ久しぶりの木工製作となります。容積50Lの箱を作りますが、まずは材料を選定します。学生時代に製作したときには、ラワン材、ラワン合板を使いました。ラワン材は加工しやすいですが、単板の為そりやすい事が欠点です。ラワン合板は、合板とする事でそりの問題は軽減されますが、表面が荒く塗装映えしない事が欠点です。そこで今回は、シナ合板を使いたいとおもいます。ラワン合板を心材として表面にシナ材を使用している合板です。シナ材は木質が緻密で木肌がなめらかなため、ラワンに比べて塗料の吸い込みが少なく塗装がしやすくきれいに仕上げる事ができる点が特徴です。さっそく近所のスーパービバホームへ行ってみました。在庫を見ると、シナ合板の代わりにシナランバーが目にとまりました。調べてみると、心材がベニア合板の代わりにブロック状に接着された集成材が用いられ、下記の特徴がある事がわかりました。
・腐りにくい
・反りやねじれの心配が少ない
・釘やネジなどの保持力が高い
・軽い
サブロクサイズ(910x1820)の価格(税込み)は以下のとおりです。
18mm厚:5,478円
21mm厚:5,698円
24mm厚:6,248円
カットサービスは1カット55円(税込み)でした。今回は価格や重さを考慮して21mm厚を選択したいとおもいます。次回はエンクロージャの設計を行います。
つづく(製作編2)