12chアッテネータ2検討(製作編6)

製作編6

1チャンネル分のモーター駆動回路の動作確認ができたので、残り2回路分を実装して動作確認を行います。

残り回路目実装

1回路目の実装をまねます。初めにスイッチ用トランジスタ4個を実装します。

次にベース抵抗4本を取り付けます。1回路目と同じ失敗を繰り返さないように実装位置に注意を払いました。

さらに最後のモータ駆動回路の実装も同様に行いました。

ハンダ面はこんな感じです。

わりと素直にここまでは実装できました。

動作確認

2回路目と3回路目も念のため動作確認を行います。順次ボリューム駆動モーターを接続して、正転と逆転動作を確認しました。

2つの波形は、正転と逆転の違いです。サージレベルは1回路目とほぼ同等です。惰性で回転している時の波形もほぼ同等です。3回路目も同様に確認を行いましたが、特に問題がなかったので波形の紹介を省略します。

コンパレータ回路実装

実装前に回路の見直しを行いました。この回路は、マイコン出力信号(0 or 5V)をベース駆動用にレベルを上げる為に入れています。現行の回路の入力はオペアンプの正相入力に直結されていますが、動作確認時に不安定となる為、100kΩの入力抵抗を追加しました。さらに現行の回路はコンパレータレベル決定用の2本の抵抗値が同一で、電源電圧を50%となるようにしていますが、電源電圧を6Vとした時に、基準電圧が約2.5Vとなるように比率を変更しました。合わせてサージ吸収用のツェナーダイオードは削除しています。

初めに分圧抵抗2本を実装します。

分圧抵抗、入力抵抗、オペアンプともにGND接続が必要な為GNDラインを引きました。

作業効率を上げるため、3回路ともに同じ実装を行います。

続いて100KΩの入力抵抗と端子台間の入力配線を行いました。

次に各オペアンプの2回路目も同様に実装を行いました。

入力端子台とオペアンプ間は実装スペースに余裕があったため、苦労せずに素直な実装ができました。

最後に電源ラインにパスコンを実装したら完成です。

ハンダ面には、電源ラインを挟んで2本のGNDラインを引いたので、その2本のライン間に2個パスコンを実装しました。実装は電源端子台から一番遠い位置としています。これで駆動回路の実装は完了です。

配線確認

オペアンプを実装せずに、オペアンプ用ソケットの各端子と関連ポイント間の抵抗値の測定を行いました。続いて、ユニバーサル電源から6Vを供給して、オペアンプソケットの各ピンの電圧を確認しました。

各ピンともに所定の電圧が確認できました。配線は問題なさそうです。

動作確認

続いて、1回路ごとに動作確認を行います。

オペアンプを実装してボリューム駆動用モーターも接続します。オペアンプの入力には、5Vを印加してモーターの動作を確認します。1回路目にオペアンプを実装しました。

おそるおそる、オペアンプの入力に5Vを印加してみました。正転・逆転ともに問題なく動作しました。同様に2回路目、3回路目の確認を行います。

2回路目、3回路目ともに問題なく動作しました。念のため、モーター駆動時の各部電圧を確認してみました。駆動状態としては、ボリュームがフルに回り、クラッチが滑っている状態です。

モーター駆動電圧が保証範囲の最低電圧4Vを割っていますが、このまま進めます。万が一問題が発生した場合は、電源電圧を上げて対応したいとおもいます。次回はソフト開発に着手します。

 

つづく(製作編7)