終段スイッチング電源検討(構想編5)

構想編5

さらに追加購入したCUREブランドのスイッチング電源2種類のノイズ特性の確認を行います。

CURE 5A品と10A品

2つのスイッチング電源が届きました。

どちらも確認用という事で1個づつの購入です。

10A品は想定よりも大きく、これを2個実装するのは現実的ではないように思えますが、前回の記事で紹介したとおり、アマゾンは欠品中で再入荷の予定もないとの事なので採用はできません。しかしせっかく購入したので、2つともノイズの確認を行います。測定の前に現品の確認を行います。5A品の端子台にはカバーが取り付けられていますが、カバーを開くとカバーが金属ケースに当たり、配線作業がやりにくいです。

10A品には入力電圧切り替えスイッチがついています。

矢印の向いている面を見てもスイッチはありません。ケース内部を見ると基板にスイッチが実装されていました。

スイッチにアクセスする為には、ケースを開けるしかありません。開け方の説明はないし、ケースには分解するとやぶれてしまうシールが貼られていて、スイッチを操作するような設計にはなっていないように思えます。幸いスイッチの設定は110Vとなっていたので、スイッチアクセスの件はスルーします。

CURE 5Aノイズ確認

ステレオアンプ用前提として、負荷電流を約3.2Aとして確認を行いました。今回は最初から100uFと0.47uFのコンデンサを取り付けて測定を行います。結果は以下のとおりです。

リップルノイズのピーク値は328mVでした。大きなディップがリップルピーク値を大きくしていますが、負荷電流を下げていくとこのディップは小さくなり、モノラルアンプ前提とした場合の1.6Aまで下げるとディップはなくなり、良好な状態となりました。このような確認を行っていたところ、焦げ臭い臭いがしたので電源を見ると白煙が立ち上っていました。急いで電源を切ったため波形の保存はできませんでした。おー怖・・・。内部を見ると、2次側の電解コンデンサ防爆弁付近に汚れがあったので、電解コンデンサがパンクしたものと思われます。

詳細の確認をする事も考えましたが、返品を考慮して確認はあきらめました。アマゾンの返品の手続きはすごく簡単です。理由欄には、定格電流内で使用中に約5分ほどで発煙と記入しました。いくつか返却の方法がありましたが、ヤマト運輸に引き取りにきてもらう事にしました。

CURE 10A品ノイズ確認

気を取り直して、10A品の確認を行います。5A品の確認時と同様のセッティング(負荷電流3.2A+コンデンサ追加)としています。結果は以下のとおりです。

ノイズのピーク値は108mVと良好です。しかし追加調達の目処がないので採用する事はできません。さてどうしたものか・・・。

TDKラムダ4.3A品注文

意を決して、秋月電子TDKラムダ4.3A品を発注しました。

アンプ採用前提で2個購入しようとしましたが、在庫が少ない為購入は1個のみに制限されていました。アマゾンでも検索したところ価格は高いですが、購入は可能なようです。秋月電子の販売価格は2,950円でしたが、アマゾンでは6,000円以上となっていました。今までの確認結果から、定格電流値に余裕をとって使用すると結果は良好だった事から1クラス上の製品も確認しました。

価格はさらに高くなり4,100円で、サイズも大きくなる事から現時点では選択肢から外しています。次回はTDKラムダ製の電源の確認を行います。調達がまにあわなかったらどうしよう・・・。

 

つづく(構想編6)