終段スイッチング電源検討(製作編10)

製作編10

引き続きトランジスタの選別を行います。

終段トランジスタ追加発注

前回の記事で2SA1488Aの追加発注を決めましたが、念のため2SC3851Aの販売ページを見てみました。すると、前回発注時は欠品で11月入荷予定となっていたものが、入荷済みで在庫アイコンが「AAA」に変わっていました。

仕事の部品調達でも、入荷直前まで納期未定となってい突然入荷する物があり、全く同じ状況です。ペア選別確保確率を上げる為に、2SC3851Aを20個、2SA1488Aを10個発注しました。やれやれ・・・

トランジスタ選別

終段トランジスタの選別は後回しにして、他のトランジスタの選別を先に行います。改めて回路図を掲載します。

初段のDual JFETの選別は作業が伴うのでこれも後回しにして残りの2SC1815Lと2SA1015Lの選別を行います。このトランジスタ東芝製で、すでに生産終了されています。現在はセカンドソース品が流通しています。発売年等の歴史を知りたいとおもいネット検索したところ、トランジスタ技術700号記念特別号(2023年1月)発行されていて、それに「国民的トランジスタ2SC1815とは」が別冊付録となっている事がわかりました。

読んでみたいと思いながらさらに検索を続けると、発売は1976年頃という事がわかりました。50年弱前という事になります。現在は台湾のUTC製のセカンドソース品を秋月電子で購入できます。

写真左が東芝製で右がUTC製です。東芝製は捺印が縦になっています。話を選別に戻しますが、どちらのトランジスタもセカンドソース品のhfe測定済みの手持ち在庫があります。在庫品のhfe測定結果は以下のとおりです。

上が2SC1815Lの結果で、下が2SA1015Lの結果です。2SC1815Lは1つのアンプで4個使用しています。初段のカスコード回路に使用するもののみペア特性が必要です。2SA1015Lは2段目の差動アンプとして使用するため、これもペア特性が必要です。上記の在庫から今回は色付き編みかけの在庫を使用する事にしました。

終段トランジスタ入手

週末となり、終段用トランジスタを入手できました。

各袋10個入りで、右が2SA1488Aで残り2袋が2SC3851Lです。最初に2SA188Aのhfeを追加測定しました。前回購入品と同様に全体的にhfeが高く、追加購入による効果が出るか心配な状況です。前回同様にhfeの分布グラフを作成しました。

追加購入した効果があるか疑問な状況です。気をとりなおして、2SC3851Aの測定を行います。NPNのhfe測定用にジグの配線をやりなおしました。

測定時の消費電力が0.4Wと言え、温度平衡となるまで特性が変化します。20個を温度平衡待ちをしてhfe測定を行うとそこそこの時間がかかります。とは言え、ながら測定を行うとミスのリスクが高くなり、測定忘れにより膨大な時間がかかってしまいます。ながら測定をあきらめて地道に測定を行いました。今回の購入品は、今まで測定した中で最小クラスのhfeでマッチ品の確保にイエロー信号がともりました。上記のhfe分布グラフに追加測定した結果を追加しました。

結果を見ると、かろうじて以前購入した2SA1488Aのhfeの小さいグループに一部がマッチしました。過去の選別落ち品の手持ち在庫があったからこそ追加確保ができたと言えます。それでは具体的にマッチ品を選別してみました。

最大hfe偏差が3.4%ですが、8ペア分の選別ができました。次回も引き続きトランジスタの選別を行います。

 

つづく(製作編11)