終段スイッチング電源検討(製作編25)

製作編25

フロントパネル加工図を修正してフロントパネルの加工を行います。

フロントパネル加工図

フロントパネルには、取っ手と電源ランプを兼ねた電源スイッチを取り付けます。加工図は作成済みですが、取っ手は以前製作した際に採用した金具を前提としていました。

その後、リアパネルに取り付けた金具と同じ物を取り付ける予定でしたが、フロントパネルには保護が必要な部品がない事からサイズを小さくする事にしました。写真はあまり確認せずに購入した小型の金具です。

元の加工図に戻ったと考えていましたが、さらに1サイズ小さい金具でした。M6のネジサイズは変わりませんが、穴のセンターの間隔が36mmとなっています。仕方がないので加工図を修正します。元の加工図では取っ手をパネル上下のセンター配置していましたが、金具が小さくなった事からデザインを考慮してリアパネルと同様に電源スイッチの位置が取っ手のセンターとなるように配置しました。完成した加工図は以下のとおりです。

フロントパネル加工準備

フロントパネルの外形寸法は430x149mmとA4用紙サイズに収まりません。加工図をA4用紙プリントアウト用に左右2枚に分けて作成しました。

いざ印刷しようとすると、パソコンからプリンタが正しく認識されていません。私はプリンタをWiFi接続していますが、使うたびにプリンタドライバを一旦削除して再インストールしている感じです。私だけの問題なのでしょうか?プリンタドライバの再インストール後は問題なく印刷できました。

これでフロントパネル加工準備完了です。

フロントパネル加工

印刷した2枚の加工図を、パネルの外形ラインに沿って切り抜きます。その2枚の加工図をパネルの外形に沿って貼り付けます。

フロントパネルへの穴開けは取っ手用に4カ所と電源スイッチ用の1カ所の合計5カ所です。それぞれの穴位置のセンターにポンチで印をつけます。

加工図を剥して印の位置に穴を開けていきます。始めにφ2.0のビットをドリルにセットして穴を開けました。

次にビットをφ2.5に取り替えて穴径を拡大しました。

さらに径を太くしてφ3.2, φ4.2のビットを使って穴径を拡大しました。

さらに穴径を拡大する為に適当なビットがなかったので、ステップドリルに切り替えました。

取っ手用の穴はφ6.0で拡大をやめます。

さすがに穴径のマージンなしでは取っ手用金具は取り付けられません。

棒ヤスリを使って穴を少し拡大したら取っ手金具を取り付ける事ができました。

反対側も同様に加工して取っ手の取り付け確認ができました。

一旦取っ手金具を取り外し、電源スイッチの穴の拡大を行います。さらにステップドリルを使って穴径をφ8.0, φ10.0, φ12.0, φ14.0に拡大しました。ステップドリルは穴径が大きくなると噛み込みやすくなり、無理矢理加工を続けると歪な穴となってしまうので注意が必要です。φ14.0の穴が開いた時点で電源スイッチを装着してみました。

さすがに取り付けはできませんでしたが、やすりで少し穴を整えたところで取り付ける事ができました。

これでフロントパネルの加工は完了です。せっかくなので全部品を改めて取り付けてみました。(本記事のアイキャッチ写真参照)シンプルですがなかなかいい感じです。パネルの裏側はこんな感じです。

取っ手用の金具を小さくした為、裏側への突き出し量が減って良かったです。次回はサイドパネルの加工を行う予定です。

 

つづく(製作編26)