番外編49
私の年末年始の恒例の記事のネタです。自作した機器で年末の番組を聴いてみます。
A級バランストランジスタHPアンプ改造
今回は2017-07-11の記事から製作報告を開始したA級バランスHPアンプを使用します。2019-01-01の2018年末を聴く(番外編28)でも使用し、電源の改造を行った経緯があります。今回は過去の製作を再検証して、改造を行ないます。
過去の記事の確認
2017-10-31A級バランスHPアンプ製作(製作編25)の記事を見ると、発振の対策で迷走していて、やっとの事で発振を止めた事が紹介されていました。発振対策前の回路図は以下のとおりです。
その発振の状況は以下のとおりです。
・ヘッドフォンの能率を考慮した設計のゲイン1倍で発振する
・負荷をつなぐと発振する
・2段目の位相補償は発生している発振に対する効果が良くわからない
発振対策を適用した回路図は以下のとおりです。
上記の状況は、「終段スイッチング電源」記事で製作したアンプの発振対策時の状況と似ている事から、出力直列抵抗の対策を止めて代わりに位相補償を試してみます。改造前に現状の動作を確認しておきます。
動作も音も特に問題ありませんでした。
改造案
出力の位相補償をまずは追加します。ヘッドフォアンの負荷インピーダンスを考慮して抵抗値と容量値を決めました。R=47Ω、C=0.001uFです。fcは以下のとおりです。
fc = 1 / (2 x π x 47 x 0.001E-6) = 340KHz
一緒に双信製のディップマイカ20pFが余っていたので交換したいとおもいます。上記を反映した改造回路図は以下のとおりです。
改造
久しぶりにあけてみました。
今とは種類の違う基板が使われています。基板を外してディップマイカコンデンサーを交換しました。
上が元の状態で、下が交換後です。出力の位相補償の改造も合わせて実施しました。
確認
確認はオシロスコープで出力の波形確認を行います。初めに無負荷状態を確認し、次にヘッドフォンを接続して確認しました。結果は以下のとおりです。
残念ながら2匹目のどじょうはいませんでした。発振周波数は約9.8MHzです。仕方ないので、出力部を元の状態に戻してみました。結果は以下のとおりです。
やれやれ2段目の位相補償も変更不可という事で完全に元どおりに戻しました。仕方ないの元の状態で年末の番組を聴いてみます。今回のシステムは以下のとおりです。
NHK紅白歌合戦
今回は第74回となりますが、旧ジャニーズのアーティストが参加しない中、どのような構成になるのか興味がありました。また、普段音楽番組を見ないので、新たなアーティストを知る機会にもなります。一通り番組を見ましたが嗜好が細分化している中、視聴者の対象を絞らない為に全番組を見る事ができた人はどのくらいいたのか気になりました。私はHDDレコーダーで時差視聴をしたので、興味のない楽曲はとばしましたが、最初30分の時間差はすぐに吸収されてしまい、途中で30分の別番組を見て時間差を確保しました。
深夜の番組表をアニメーションが浸食してきている事が影響しているのか、アニメーション関連楽曲が私の知る限りで6曲もエントリーされていました。それでは私が気になった楽曲をピックアップしてみます。
・新しい学校のリーダース/オトナブルー
初めて聴きました。楽曲はコード進行こそ少し違いますが、私の青春時代のヒット曲のイメージで聴きやすかったとおもいます。パフォーマンスもしっかりしていて安心して見られました。
・Mrs.GREEN APPLE/ダンスホール
歌うまくて聴きいってしまいました。
・Officaial髭男dism/Chessboard
第90回NHK全国学校音楽コンクール中学の部の課題曲という事で、全国の中学生と競演の演出が良かったです。いい曲だとおもいました。
・Ado/唱
Adoも初めて聴きました。これが今の楽曲なのでしょうか?歌唱力がなければ歌えないとおもいます。
・YOASOBI/アイドル
どうすればこのようが楽曲が作れるのか不思議におもいます。これ以上のコメントは必要ないとおもいますが、今回の紅白の全力の演出が感じられ、これがトリでもいいようにおもいました。
勝手な印象を書きましたが、見方を工夫すれば楽しめるプログラムだったとおもいます。本年もよろしくお願いします。
おわり(番外編49)