まとめ編2
電源トランスユニットの設計、製作のまとめを行います。
電源トランスユニット搭載回路
改めて電源回路図を掲載します。
電源トランスユニットに搭載する回路は、回路図中の点線から左側です。大物部品としては、電源トランス、ヒータートランスと基板1枚です。
ケース選定
ケースはタカチ電機工業のOS149-16-33を選択しました。
今まで使った事がないフォームファクタのケースです。伏せ型の電源トランスPC-190HGを搭載するため、初めてアルミサブシャーシAC16-33を使ってみました。
そのまま取り付けると、サブシャーシ下の高さがとれない為、30mmの六角スペーサーを使用して取り付けました。この対応により、サブシャーシ下の高さは47mm確保できました。
ケース加工
サブシャーシには、電源トランス、ヒータートランス、電源基板を実装します。取り付けの為の加工図は以下のとおりです。
左側が正面で、電源基板、電源トランス、ヒータートランスの順としています。加工が完了したサブシャーシは以下のとおりです。
メインの電源トランスを取り付けるとこんな感じです。
次はフロントパネル加工図です。実装部品は電源ランプのみです。
ランプを取り付けてみましたが、中途半端な位置です。
こんな事なら、センターに取り付けた方が良かったかもしれません。最後にリアパネルの加工図を作成しました。取り付ける部品はXLRパネルコネクタ2個と航空コネクタ、ヒューズホルダとACインレットが各1個です。加工図は以下のとおりです。
加工が完了したリアパネルは以下のとおりです。
全部品を取り付けるとこんな感じになりました。
電源トランスユニット用基板実装
実装する大物部品は、この基板の電源用のトランスと三端子レギュレーター回路および、電源制御用リレーです。標準基板に実装しましたが、スカスカな印象です。
電源トランスユニット組立
加工したパネルに部品を取り付けた状態でケースを組立ました。
但し、電源トランスをサブシャーシに取り付けた状態でサブシャーシをケース内に納めようとしましたが、電源トランスがケースと干渉して納める事ができませんでした。一旦電源トランスを取り外して、サブシャーシを固定してから改めて電源トランスを取り付けています。サブシャーシ下はこんな感じです。
次は内部配線です。ヒーター配線は緑の被覆電線を使用しました。
サブシャーシ上の手前側が空いていますが、サブシャーシ下に基板を実装しています。ヒータートランスと上下配置とすれば、ケースの奥行きを抑える事ができましたが後の祭りです。本ケースには、両面テープで貼り付けるゴム足が付属していますが、今回は廃棄したCDプレーヤーから取り外した脚を使います。
モールド製なので、性能面でのメリットはありませんので見た目の改善です。電源トランスユニットの脚としては少々大きいですが、気にせず取り付けました。
これで電源トランスユニットは完成です。
次回はアンプユニットのまとめを行います。
つづく(まとめ編3)