EL34ppパワーアンプ製作2(まとめ編3)

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まとめ編3

システムへの組み込みおよびレベル調整が終わったので音出しをします。

音だし

普段聴いているCDをセットして再生スタートします。

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「DCパワーアンプの電源改良」のときよりも音の印象の変化は少ないです。その印象を箇条書きしてみます。

・弦楽器がやわらかく浮かび上がる印象です

・音の消え方がより自然な感じです

・ベースがより躍動的に聴こえます

・個性的な印象が後退してより自然な感じです

上記の印象を総括すると、シングルアンプの持つ味つけ部分がなくなり、自然な感じに鳴っているという事でしょうか?シングルアンプの音については、いままで音楽性豊かに鳴ると表現してきましたが、シングルアンプの真空管の特性による音の個性が味つけとして作用しているように思えます。音の変化をもっと的確に表現したくて、Midチャンネルアンプの入れ替えができるように、チャンネルデバイダのMidチャンネルボリュームに現状から+1.7dBの位置出しをして水色のシールを貼りました。

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これで容易にMidチャンネルアンプをEL34ppシングルアンプに切り替えられます。アンプを切り替えて何度も曲を聴きましたが、確かに音は変わります。しかし、語彙力が乏しくその違いを上記の箇条書き以上に表現できません。音の聴き比べをしている中で、いろんな球のシングルアンプを使って積極的に味付けを楽しむ事もおもしろいのではと思いました。アナログ変換後の全ユニットの各電源回路への信号電流の流れ込みが理論上なくなった事の影響はシングルアンプの味に含まれてしまって正直なところよくわかりませんでした。アンプ完成を期にCDを買いました。井筒香奈江の「時のままにⅣ 時代」です。

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「リンデンバウムより」と同じく全てカバー曲です。演奏はピアノとベースのみですが、このアルバムではエレキベースが使われています。久しぶりにゆったりとCD全曲を楽しみました。

設計まとめ

改めて設計の最終まとめをします。

アンプ回路

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1号機と同じ設計です。部品入手の関係で段間のカップリングコンデンサが0.47uFから0.82uFに変わっています。

電源回路

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1号機と回路は基本的に変えていませんが、三端子レギュレータ出力部の電解コンデンサを削除している点と、部品入手の都合でB電源のリップルフィルタ用トランジスタを変更しています。

フロントパネル加工図

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1号機との違いは、電源スイッチをパドル式に変更している点です。アンプを見分ける時に便利です。

リアパネル加工図

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1号機のハンドルは複雑な形状のものを選択しましたが、2号機はフロントと共通としています。

シャーシ加工図

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終段真空管ソケットのまわりに放熱の為に通風用の穴を開けました。

実機比較

以降は、1号機との違いを写真で整理します。

電源基板

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2号機では、配線用に基板ポストの代わりに基板端子台を採用しました。

シャーシ実装

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1号機は私にとって真空管アンプ初製作で、かつ久しぶりの大物製作だったため、敷線の美しさの観点で2号機に劣っています。

電源スイッチ

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真空管アンプの電源スイッチには、ずっとトグルスイッチを採用してきましたが、見栄えの改善と固定ねじがゆるむ欠点の改善の為に2号機ではパドルスイッチを採用しました。

終段真空管放熱

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出力8WのA級動作ながら、思いの外発熱が大きかった為、2号機ではシャーシに通風用の穴を開けて対策しました。効果の検証は行っていませんが、気持ちの問題が大きいと思います。

まとめのまとめ

この製作でNS-1000Mのマルチアンプシステムは私のポリシーにマッチした構成となりました。引き続きこのシステムの改良を行っていきたいとおもいます。2019年の11月に構想をスタートし、約2.5ヶ月間おつきあいいただきありがとうございました。

 

おわり(まとめ編3)