Hi-ch用トランジスタアンプ製作(製作編13)

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製作編13

アンプ基板およびトランジスタを取り付ける為に、ヒートシンクの加工を行います。

ヒートシンク加工

ヒートシンクには、アンプ基板、温度補償用トランジスタモジュールと、終段のトランジスタを取り付ける為に、M3のネジ穴を合計7個あけます。まずは、加工図をヒートシンクに貼り付けます。

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加工図の穴のセンターにポンチで印を付けます。M3のネジ穴は、下穴をφ2.5であけて、その後M3用のタップでねじを切ります。

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位置を正確に出す為に、最初にφ2の穴をあけて、さらにφ2.5に広げました。

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穴があいたらタップでネジを切ります。タップは約5年ぶりの使用なので気を使いました。

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ねじ穴を2つ切ったら、タップに潤滑剤を塗布して、焼け付きを防止しました。最初はおっかなびっくりでしたが、すぐに慣れました。

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切ったねじ穴に、基板固定用の6角スペーサーを取り付けてみました。

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いい感じに取り付けられました。ネジ穴は1個の放熱器に7個なので、合計28個あけました。最後の方は作業に飽きてしまい、集中力が落ちて失敗しないか心配でしがた無事ネジ穴あけは終了しました。

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ヒートシンク基板取り付け

ヒートシンクに取り付けたスペーサーに基板を取り付けます。基板およびヒートシンクともに、左用と右用があるので、間違えずに取り付けます。基板4枚中3枚は問題なく取り付けられました。残り1枚はスペーサーの位置が基板の取り付け穴位置と合わず、そのままでは取り付けができませんでした。通常は、板金側の穴を拡大して調整しますが、今回はタップが切ってあるため、基板側の穴を削りました。対角の2点を固定した状態で、のこり2つの取り付け穴のずれている方向に印を付けて、基板の取り付け穴を削りました。そんなに手間がかからずに取り付ける事ができました。(アイキャッチ写真参照)

トランジスタモジュール取り付け

ヒートシンクには、残り3つのM3のねじ穴が残っています。3つのネジ穴は直線上に並んでいて、両サイドには終段のコンプリメンタリペアのトランジスタを取り付け、センターにトランジスタモジュールを取り付けます。取り付けには、放熱シート、M4ナット、M3ネジ、M3用平ワッシャを使います。

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ヒートシンクのねじ穴に合わせて放熱シートを置きます。トランジスタモジュールの取り付け穴にM3ネジを通して、クリアランス確保の為にM4ナットとM3用平ワッシャ2枚をかませて、放熱シートに被せる感じでトランジスタモジュールを取り付けました。平ワッシャ2枚はクリアランス調整用に入れています。

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写真では、放熱シートが一部浮き上がっていますが、トランジスタ部分はしっかり固定されていて問題ありません。アンプ基板との位置関係はこんな感じです。

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同様に残り3枚ともトランジスタモジュール基板をヒートシンクに取り付けました。次回は、終段のトランジスタをモジュール化してヒートシンクに取り付けます。

 

つづく(製作編14)