終段スイッチング電源検討(製作編37)

製作編37

ボトムシャーシの加工図を改版して、その加工図を元に加工を行います。

ボトムシャーシ加工図改版

現状のボトムシャーシ加工図は以下のとおりです。

今までの確認で、アイドリング中のスイッチング電源の温度上昇が想定を越えている事が確認されたので、まずはボトムシャーシに放熱用に穴を開けます。効率的に対象の電源を冷やす為の穴の配置を考えてみました。埃の進入を考えるとむやみに開口面積を増やしたくありません。理論的ではありませんが、イメージで、スイッチング電源フレームのパンチングの開口がある側にフレームに沿って穴を開ける事にしました。穴径は、フレームのパンチングの開口寸法も考慮してφ4.2としました。+用電源とー用電源脇にそれぞれ穴を開けます。修正図面は以下のとおりです。

加工用図面印刷

この加工図は、A3用紙でも全体が収まらない大きさの為、加工図を2枚に分けて印刷します。加工図右用と左用の図面を作成しました。基本的には、A4用紙に右半分と左半分を配置するだけの修正です。但し、A4を縦に使っても外形がはみ出してしまう為、図面のセンターに印をつけて、ボトムシャーシに貼り付ける際の目印にします。

ケースファン動作確認

まだ使用するかどうか決めていませんが、通電確認用に作成した電源シャーシを分解する前に、これを使ってケースファンを回してみます。箱から取り出すと以下のとおりです。

取り付け用のネジが4本付属しています。コネクタは3ピンと2ピンの2種類が付いていました。

ネットでコネクタ仕様を調べたところ、3ピンは電源の他に回転パルス出力との事です。今回は使用しないため、電源とGND線のみ使用します。12V電源を接続して回してみました。

動作音は、ファンモーター正面でモーター音がわずかに聞こえますが、45°程度向きを変えると全く聞こえません。回転数が1200rpmの為、風量はさすがに扇風機に使うには弱いですが、風の流れによる冷却効果は期待できそうです。アンプ組立後の状況により使用の判断をしたいとおもいます。

ボトムシャーシ加工準備

現状ケースは仮組状態で、ボトムシャーシも組み付けられています。トップシャーシとボトムシャーシのオリジナル状態の仕様は同じなので、未組立のトップシャーシ用板金の加工も一瞬考えましたが、よく考えたら、ボトムシャーシを外さずにサイドパネル固定用ネジにアクセスする穴を開けていた事に気づき、ボトムシャーシを外す事にしました。仮組したケースを完全にバラすと始末が悪いので、一旦トップシャーシを取り付けた上でボトムシャーシを取り外しました。

思っていた以上に存在感があります。ケースを上下反転させてボトムシャーシを取り外しました。上で作成加工図をA4用紙2枚に印刷しました。

これを外形に沿って切り取り、図面のセンターの目印をボトムシャーシのセンターに合わせて貼り付けました。

続いて、加工する穴のセンターにポンチで印をつけて、ドリルで穴を開けました。

穴径は、放熱用の穴のみφ4.2でそれ以外はφ3.2です。次は、リレー基板固定用の穴2個を現物合わせで開けます。穴開けすみの2個にネジを固定し、そこに基板を固定して、残り2個の穴位置を決め手穴をあけます。

最後は、arduino固定用の樹脂部品を現物合わせで、固定穴を開けます。穴径はφ2.7です。穴開け後、M2.5のネジで固定してみました。

これでボトムシャーシ部品取り付け用の穴開けは完了です。次回はボトムシャーシに部品を取り付けて、配線を行います。

 

つづく(製作編38)