終段スイッチング電源検討(製作編53)

製作編53

トップカバーに開けた穴に網を取り付けます。

網の選定

トップカバーの穴の下には、スイッチング電源が設置されていますので、穴から物が落ちると危険です。通風性を損なわずの物の落下を防止する為に、金網の設置を検討します。検討にあたり適当な物がないか探してみました。アマゾンで「金網」を検索するといろいろな物がヒットしました。材質は鉄、ステンレス、アルミ等で、メッシュの荒さもいろいろあります。その中で、私が着目したものは、自動車のフロントグリル用のものです。アルミ製で黒の塗装がされています。

目の粗さも選択可能で、3 x 6, 4 x 8, 8 x 16, 10 x 20から選択可能です。私の用途には、目が細かいものが適当と判断して、メッシュサイズが3 x 6mmのを選択しました。金網のサイズは100 x 33cmで、金額は1,637円でした。(画像は記事作成時のものです)

どのような梱包で届くのか気になっていましたが、丸められてわりとコンパクトな箱に入ってきました。

網の加工と取り付け

網のカットの方法を迷いましたが、使い古しのニッパを使って編みの1本1本をカットする事にしました。カットサイズは、穴径よりも一回り大きく四角くカットしました。

網の四スミには、取り付けネジ用の穴を開けています。これを4Mのネジを使って取り付けます。

写真ではわかりませんが、四スミのネジの中間部分の網が撓んで隙間があいています。ボトムカバーの裏側はこんな感じです。

本体に被せてみるとこんな感じになります。

既製品のアンプには、非対象な位置の大きな穴は見かけませんが、見ようによっては新鮮な感じもします。網の撓みが気になり、現状では使う予定のないファンモーターを網の押さえとして取り付けてみる事にしました。付属のネジは、皿タッピングネジです。コストダウンの為にモールド製のフレームにタッピングネジで締め込みます。

トップカバーに皿ネジを受ける加工をしていない事と、1点ネジ穴の位置がずれているために、見た目が良くないです。裏側はこんな感じです。

見た目改善の為に、ネジ穴の位置を1点修正し、普通のM4のマシンネジで取り付けてみました。

いい感じになりました。

ファンモーター動作確認

ファンモーターを動作させる事を想定して動作確認をしてみます。以前一度ファンを回しているので、ファンモーターの電源コネクタの極性は確認済みです。マイコン用の12V電源に配線して電源オンしてみました。トップカバーはアンプ本体にかぶせて、カバー自体はネジ止めしていません。動作音がアンプ筐体内に共鳴してフォーンという感じの音が聞こえます。トップカバーをネジで固定すると、音がやや小さくなります。風量はというと、風が吹き上げる感じではなく、穴の周りにやさしくまきちらされている印象です。試しに、トップカバーを持ち上げてみると、音はかなり小さくなりました。今のところ、ファンを動作させるつもりはないので、動作音に関してこれ以上の検討は行いません。仮に使用する場合は、モーターの誘導磁気のアンプへの影響確認も行う必要があると思いました。次回は、発振とノイズに関する検討に戻りたいとおもいます。

 

つづく(製作編54)