バランスHPアンプ製作(製作編2)

製作編2 引き続きトランジスタのhfe測定を行い、その結果からコンプリメンタリペアを選別します。 終段のトランジスタのhfe測定 終段にはサンケンの2SC3851A/2SA1488Aを使用します。このトランジスタはBTL A級DCパワーアンプのドライバ及び終段に使ったもの…

バランスHPアンプ製作(製作編1)

製作編1 前回の記事で設計、および部品選定できなかった部分の検討を行い、平行して基板の製作準備を開始します。 ケースの選定 従来の製作では、タカチ電機のUS-260LHを使用してきました。今回は実装基板が1枚増えるため、このケースでは収まりそうにあり…

バランスHPアンプ製作(設計編2)

設計編2 前回、プリアンプとパワーアンプの設計が終わったので、残りの設計と製作に備えて部品の発注を行います。 電源の設計 必要な電源は、プリアンプが+/-12V、ヘッドフォンアンプの電圧増幅段も+/-12V、ヘッドフォンアンプの電力増幅段が+/-9Vです。必…

バランスHPアンプ製作(設計編1)

設計編1 バランス対応ヘッドフォンを入手したのでそれ用のヘッドフォンアンプを構想して、設計を行います。 設計構想 今回の1番の目的は、ヘッドフォンのバランス駆動時の音を聴いてみることですが、せっかくつくるので欲が出てしまいます。今は比較的環境…

バランスHPアンプ製作(構想編2)

構想編2 バランス対応ヘッドフォンを購入しましたので現品のレビューを行います。 ヘッドフォンの購入 前回の記事でバランス対応のヘッドフォンについて調べてみました。バランス対応ヘッドフォンの統一された端子の規格はありませんが、総じてケーブルの交…

バランスHPアンプ製作(構想編1)

構想編1 バランス駆動に対応したヘッドフォンを選定して、それ用のヘッドフォンアンプの製作構想を始めます。 ヘッドフォン 今まで真剣にヘッドフォンについて考えた事はありませんでした。とはいえ、通勤中のタブレット用にパイオニアのインナーイヤータイ…

チャンネルデバイダ製作(番外編)

番外編 部品の手配漏れで電源基板の組立ができなかったためバランス変換ボリュームから基板を流用しましたが、組立途中の電源基板を組み上げて元通りに戻します。 おさらい 前回の記事でチャンネルデバイダの製作は終わりましたが、組み上げの最後の電源基板…

チャンネルデバイダ製作(まとめ編)

まとめ編 チャンネルデバイダの組立が完了したので、通電確認をして音を聴いてみます。 組み上がり 前回触れる事ができなかったので組み上がりについてコメントします。部品配置に苦労しましたが、なんとか収めることができました。ボリュームと基板の配置も…

チャンネルデバイダ製作(製作編3)

製作編3 シャーシの加工が終わったので最後に残った電源基板を製作開始しますが・・・ 基板について 私が最近製作した基板はメイン、電源を問わず秋月電子の片面紙エポキシユニバーサル基板Bタイプ(95 x 72mm)を使用しています。 Picotec International…

チャンネルデバイダ製作(製作編2)

製作編2 リアパネルに取り付けるXLRパネルコネクタ取り付け穴の加工から製作再開します。 XLRパネルコネクタ取り付け 前回の記事でφ21の丸穴まで開けました。パネルコネクタは図面のとおり異形のため穴の追加加工が必要です。 初めに穴径をΦ22まで広げます…

チャンネルデバイダ製作(製作編1)

製作編1 チャンネルデバイダの設計方針がまとまったのでケースの加工図面を作成して製作を開始します。 リアパネル設計 US-260LHのパネル寸法は80x256mmです。前回の記事にも書いたとおり、入出力用に6個のXLRパネルコネクタを取り付けます。上下2段とし…

チャンネルデバイダ製作(設計編)

設計編 実験4の音がいい感じだったので、チャンネルデバイダを常用するために仕上げます。 はじめに 今までの実験編で、バラック状態でチャンネルデバイダーを使用してきましたが、常用するためにケースに収めてまとめあげます。チャンネルデバイダー基板は…

マルチアンプ実験4(まとめ編)

まとめ編 A級BTL DCパワーアンプの修理が終わったので、マルチアンプ対応改造した1000Mのウーファーをこのアンプで鳴らしてみます。 マルチアンプ実験4 マルチアンプ実験3では、マルチアンプ対応改造したNS-1000Mのウーファーの駆動をエルサウンドのEPM-30…

マルチアンプ実験4(修理編3)

修理編3 故障個所の修理ができたので、他に故障がないことを確認して再組立します。 ドライバ段の確認 ヒューズが飛ぶ原因は、終段電源のブリッジダイオードでしたが、このブリッジダイオードの故障した原因が、他回路内にあると、再組立後に同じように故障…

マルチアンプ実験4(修理編2)

修理編2 A級BTL_DCパワーアンプのヒューズが飛ぶ原因の絞り込みを続け、原因の特定を行い修理をします。 終段用トランスの確認 前回ヒューズが飛ぶ直接の原因として、終段用電源基板またはトランスまで原因の絞り込みを行いました。次はトランスの確認を行…

マルチアンプ実験4(修理編1)

修理編1 実験1で壊してしまったA級BTL DCパワーアンプで1000Mウーファーを鳴らすために修理をします。 実験4 前回実験3でNS-1000Mマルチアンプ駆動して良い結果が得られましたが、ウーファーの駆動にエルサウンドのBTLパワーアンプを使用しました。さら…

マルチアンプ実験3(まとめ編)

まとめ編 1000Mのセミマルチアンプ駆動暫定環境の構築が完了したので音出しを行い、その音の印象を紹介します。 実験3環境 音出しの前に、改めて構築したシステムの特徴を箇条書きにまとめます。 ・NS-1000Mを使用したセミマルチアンプ駆動システム ウーフ…

マルチアンプ実験3(製作編2)

製作編2 1000M残り1本の改造およびネットワークの配線、チャンネルデバイダのセットアップを行い音出しの準備を完了させます。 1000M改造 前回の記事で紹介しきれなかった部分を改めて紹介します。各スピーカーユニットとターミナルの接続は、イモねじは使…

マルチアンプ実験3(製作編1)

製作編1 部品および工具の準備が整ったのでNS-1000Mをマルチアンプ対応に改造します。 ターミナルパネルの加工 t=0.8mm 300 x 400mmのアルミ板から2本分のターミナル用のパネルを作ります。 面積的にはだいぶ余裕があります。いつものように加工図面を等倍…

マルチアンプ実験3(設計編)

設計編 NS-1000Mをマルチアンプ駆動するための改造設計をします。 チャンネルデバイダー改造設計 fc=500Hz, K=1.4(ベッセル特性)前提でCRの定数を決めます。基板は今までの実験で使用した暫定仕様のもの改造して使います。 上記の回路で最初にC1とR1を決め…

マルチアンプ実験3(構想編2)

構想編2 今回の実験の中で1番の暫定項目のウーファーを中心にマルチアンプ用のスピーカーを検討します。 はじめに 16cmフルレンジをウーファーとして使った実験用スピーカーであの迫力ある音が再生できたので、本来のウーファーをマルチアンプ駆動したらと…

マルチアンプ実験3(構想編1)

構想編1 今後の方針の構想を行います。その前にまとめ編でやりきれなかった事を確認します。 ウーファーダミー抵抗 まずはオープンとなっているネットワークのウーファー用出力に8Ωのダミー抵抗を付けてみます。仮止めして音を聴き効果があれば、本格運用…

マルチアンプ実験2(まとめ編)

まとめ編 実験用のチャンネルデバイダが組み上がったので、音を聴いてみます。 準備 改めて比較元の音を聴きますが比較条件も改めて紹介します。スピーカーはFostexのフルレンジユニットをウーハーとツイーターとして使います。ウーハーは16cm、ツイーターは…

マルチアンプ実験2(製作編3)

製作編3 基板が全て組み上がったので、音だし用にバラックで組み立てます。パネルはバラック組立専用に製作しました。 バラックの構想 今回は実験のため、バラック状態で組み上げて音聴きをします。操作はスルーとLPF出力レベルコントロール用の4連ボリュ…

マルチアンプ実験2(製作編2)

製作編2 急遽LPFの特性をベッセル特性に変更して、もう片チャンネル分のLPF基板を製作し、改めて動作確認をします。 LPF特性変更 部品の発注ミスでCR2段特性(K=1)でもう1枚の基板が組めないことがわかり、部品追加発注LTで休日を無駄にしたくなかった事…

マルチアンプ実験2(製作編1)

製作編1 ウーハー駆動用のチャンネルデバイダーを製作します。 設計詳細 回路は前回の記事で紹介しましたが、改めてチャンネルデバイダ部のみを切り出して掲載します。図は片チャンネル(Hot/Cold)分です。前回の記事でも紹介したとおり、8連のボリューム…

マルチアンプ実験2(設計編)

設計編 前回組み上げた2Wayスピーカーのウーハー駆動用のチャンネルデバイダーの設計をします。 初めに 前回組み上げたフルレンジユニットを使ったネットワークによる2Wayスピーカーの音が思いの外良かったです。中音域はNS-1000Mとは違った良さを感じました…

マルチアンプ実験1(実験編)

実験編 比較元となるネットワークによる2Wayスピーカーシステムを組み上げて音を聴きます。 2Wayシステムの構築 とにかく音を聴いてみたいと思い、前回の記事で紹介した格安2Wayネットワークと2組のスピーカーを使って比較元の2Wayスピーカーシステムを組み…

マルチアンプ実験1(構想編)

構想編 マルチアンプの効果を体感するために、所有するフルレンジスピーカー2組を使って実験を行います。 マルチアンプの構想 「ウーハーとアンプ間の配線からネットワーク素子を取り除きたい!」と漠然と思いつづけていました。気づくとステレオで5チャン…

ウィークエンド・オーディオ(総集編2)

総集編2 前回に続き総集編です。今回は残りの21記事(スピーカー組立、メンテナンス、番外編)について紹介します。 スピーカー組立記事 1.ロクハンフルレンジスピーカー導入 記事掲載開始:2016-12-23(3記事)FE103を使ったスピーカーのメンテナンスを…

ウィークエンド・オーディオ(総集編1)

総集編1 今月(2017年4月)末でブログ開設10ヶ月となり、掲載記事も88となりました。自身の整理と次の製作の準備期間を取るために総集編という形で、2回で全記事を簡単に紹介します。 パワーアンプ製作記事 1.真空管アンプの製作(EL34pp)S1503 記事掲…

バランス変換ボリューム2(まとめ編)

まとめ編 バランス変換ボリュームの改造が完了したので、音を聴いてみます。 音出し 最終改造前に、製作編8で紹介した現行電源+ディスクリートアンプの組み合わせの状態で改めて音を聴きました。その時の音の確認と同様に、ソースはCDで、USB DACのアンバ…

バランス変換ボリューム2(製作編10)

製作編10 電源基板の部品実装が完了しましたので、電源基板とトランスを載せ替えます。 バランス変換ボリュームの状態 製作編8で、バランス変換アンプ基板の載せ替えが完了しています。今回は電源基板を取り外し、その代わりに新たに製作した電源基板とトラ…

バランス変換ボリューム2(製作編9)

製作編9 アンプ基板のシャーシ実装が終わったので今回は電源回路の実装を進めます。 改造の方針 前の記事でも紹介しましたが、現行電源のトランスは非力なため、バランスボリュームの電源で採用したトロイダルトランスに変更します。電源回路もバランスボリ…

バランス変換ボリューム2(製作編8)

製作編8 アンプ基板の実装が完了したので、シャーシに実装して現行の電源と組み合わせて音を確認します。 オリジナルのバランス変換ボリューム 写真のとおり基板は2枚構成で、大きな方が電源、小さな方がバランス変換アンプです。電源は左右完全独立で、基…

バランス変換ボリューム2(製作編7)

製作編7 本題の製作に戻り、もう1チャンネル分の回路実装を進めます。合わせてサブタイトルも元に戻しました。 反転アンプの実装 実装の手順は同じなので、詳細の説明は省略します。先の基板は、バランス出力アンプから改造を行ったため、基板上に不自然な…

バランス変換ボリューム2(番外編8)

番外編8 設計変更により進行が思わしくないことと、回路について何れ触れておきたかったため番外編を入れさせていただきました。 使用回路について 私の手がけたアンプは、基本差動2段構成ですが、その2段目に良く使われるカレントミラー負荷を使っていま…

バランス変換ボリューム2(妥協編1)

妥協編1 バランス変換アンプの設計ミスのため、製作の方針を見直します。 妥協編 前回、格好良く「復活編?つづく」としましたが、1週間考えましたが妥協解しかみつからなかったため、サブタイトルを変更しました。 対策案 対策案として以下の2案を検討し…

バランス変換ボリューム2(製作編6)

製作編6 バランス変換アンプを実装した基板にボルテージフォロワを実装して片チャンネル分を完成させようと考えていましたが・・・ 回路実装 残りのエリアに引いた電源線にパスコンを実装し、先に実装した端子台から給電します。このエリアには電源の端子台…

バランス変換ボリューム2(製作編5)

製作編5 前回バランス変換アンプの調整ができなかったので、原因を特定して調整を完了させます。 おさらい 非反転出力終段のコンプリメンタリトランジスタの実装の向きを間違え、終段のアイドリング電流の調整ができませんでした。新品のコンプリメンタリペ…

バランス変換ボリューム2(製作編4)

製作編4 初めにバランス変換アンプ回路の実装を行います。 回路実装方針 設計編でも言及しましたが、一枚の基板にボルテージフォロワとアンバランスバランス変換回路を実装します。構成はバランスボリュームの基板とほぼ同じですが、実装部品として以下のも…

バランス変換ボリューム2(製作編3)

製作編3 初段に使用するDual J-FETの変換基板実装とIdss測定を行います。 2SK2145の特性 今回も初段にdual J-FET 2SK2145を使用しますが、東芝製のチップなので今後が心配です。測定するIdssとは、Vgs=0の時のドレイン電流Idのことで、特性は以下のとおりで…

バランス変換ボリューム2(製作編2)

製作編2 前回詳しく紹介したジグをつかってトランジスタのhfeの測定を行います。 2SC1815GRのhfe測定準備 今回は40個の測定を行います。回路をジャンパーワイヤーを使って組み替えます。正しく接続されていることを確認するために、トランジスタをセットせ…

バランス変換ボリューム2(製作編1)

製作編1 ディスクリートアンプ製作開始時定番のトランジスタのhfe測定を行います。 コンプリメンタリペア選別 バランスボリューム用アンプのディスクリート化の時と同様に終段トランジスタのコンプリメンタリペアの選別を行います。NPNは2SC1815GR、PNPは2S…

バランス変換ボリューム2(設計編)

設計編 前回の構想に基づいてバランス変換ボリュームの新仕様を決定します。 ディスクリートアンプ 「パワーアンプの周波数特性(番外編7)」の記事の最後でも簡単に書きましたが、ディスクリート化したアンプを使ったバランスボリュームと、BTL方式DCパワ…

バランス変換ボリューム2(構想編)

構想編 アンバランス出力ソースの再生環境を改善したいと考えて構想します。 サルベージ 我が家にはロフトがありますが、魔窟と呼ばれるような物置となっています。普段はチョビと黒チョビ(どちらも耳の垂れてないスコティッシュホールド)の隠れ家となって…

パワーアンプの周波数特性(番外編7)

番外編7 前回につづき、製作済みのパワーアンプの周波数特性の測定を行います。 BTL方式A級DCパワーアンプ 終段およびドライバ段のトランジスタは、選別対応するためft=15MHzと特性を欲張らずに(サンケン2SC3851A/2SA1488A)入手性(安いものを大量に入手…

パワーアンプの周波数特性(番外編6)

番外編6 先日手に入れた低周波発信器を使ってプッシュプルパワーアンプの周波数特性を確認しつつ負帰還の効果、影響を確認します。 気になっていた事 以前、パラレルシングルパワーアンプ(S1605)を製作し、プッシュプルパワーアンプ(S1503)との音の比較…

音楽の女神への挑戦(決着編)

決着編 組み上がったディスクリートアンプバランスボリュームの音だしを行い、オペアンプとの音の比較を行います。 出力オフセット 前回、基板をシャーシ実装後にオフセット調整した結果を紹介しましたが、その結果を不思議に思われた方もいたかもしれません…

音楽の女神への挑戦(製作編8)

製作編8 残り1チャンネル分の実装完了させ、シャーシ上の基板を載せ換えます。 JRC MUSES 本題に入る前に挑戦相手のJRC MUSESシリーズについて改めて紹介をします。繰り返しになりますがMUSESはギリシャ神話に登場する文芸を司る女神たち(9神)です。文芸…