12chアッテネータ2検討(製作編2)

製作編2

ボリュームassyの製作を続けます。

ボリューム取り付け板2加工

ボリューム取り付け板2は、4連ボリュームを取り付けたボユーム取り付け板1と同時に途中まで加工を進めた状態となっています。初めにボリューム取り付け穴をφ6からφ7に広げます。少しづつリーマーで広げてその都度ボリュームが装着できるか確認を繰り返しました。ボリュームが取り付けられる状態となった時点で、ボリューム本体の回り止めで取り付け板にキズをつけて、回り止めの穴をφ2であけました。回り止めは1.2x2.8の長方形ですが、パンチでなければあけられない為、丸ヤスリで削ってボリュームが固定できるようにしました。同様に他2カ所も穴をあけました。ボリューム3個を取り付けてL字金具をつけたら完成です。

ボリュームの軸にアルミスペーサーを被せて4連ボリュームユニットと接続してみました。

位置ずれもなくうまく接続する事ができました。今までの製作物と違い、メカっぽくてかっこいいです。単連ボリュームの軸の固定は、軸がギザ形状の為問題ありませんが、取り付け角度が飛び飛びになるので、先に固定しました。4連ボリューム側は軸が半月形状のため、固定ねじが円弧の部分になるように調整して固定しました。

動作確認

動作確認をするために、ボリュームassyを木の板に固定しました。現物合わせで穴位置に印を付けて、φ2.5のビットで下穴をあけて木ネジでボリュームユニットを固定しました。

これで動作確認の準備が完了です。ユニバーサル電源からDC6Vを供給してモーターを動かしてみます。

あらら、動き出しますがすぐに軸の回転が止まってしまいます。モーターは動いているので、ボリュームが回りきった状態のように駆動系のクラッチ機構が滑っているようです。他の2つのボリュームも動作させてみましたが同じ状況です。単連ボリューム取り付け板を固定している木ネジを緩めてみたところ、やや動きが改善しました。さらに単連ボリュームの固定ネジを緩めたところ、かろうじて300°全域の回転が確認できました。但し、動作に全く余裕のない状態です。やれやれ。取り付け板から単連ボリュームを取り外して動作確認も行ってみましたが、この状態でも動作の余裕はありませんでした。

あらためてボリュームの仕様を確認してみます。

上が4連ボリュームで下が単連ボリュームの仕様です。4連ボリュームの回転トルクは60 to 350gf・cmで、モータ回転トルクが150 to 450gf・cmとなっていいるので、最大トルクで見ると、外部を駆動できるトルクの余裕は100gf・cmしかありません。一方、単連ボリュームの回転トルクは20 to 300gf・cmとなっているので、最大トルク状態では、モーターで駆動できません。しょっぱなの確認から大きな壁にぶちあたってしまいました。やれやれ。

単連ボリューム再選定

あまり期待をせずに、秋月電子の商品ページを眺めてみました。そうしたところ今回の用途にうってつけの物が見つかりました。

商品紹介としては「高回転寿命形ポテンショメータ」ですが、特長として超低トルクを謳っています。抵抗値は10KΩでBカーブ特性なので今回の用途にはうってつけです。簡単に仕様をまとめてみました。

購入済みのボリュームと比較してみると超低トルクの特長が納得できます。

これであれば、4連ボリュームのモータの残りのトルクで駆動できそうです。価格は2個で300円と割高ですが、試してみる為に2セット注文しました。来週末には届くので次回試してみたいとおもいます。

 

つづく(製作編3)