終段スイッチング電源検討(設計編1)

設計編1 パワーアンプの保護回路の検討を行います。 スイッチング電源 本記事のアイキャッチ写真は、今回購入したスイッチング電源です。1台発煙の為返品しましたが、トータル7台も購入してしまいました。このうちの2台のみを使用します。残りはどうした…

終段スイッチング電源検討(構想編7)

構想編7 予定を変更して、構想編7としてスイッチング電源の立ち上がり特性を確認後、パワーアンプ保護回路について要否も含めて検討します。 TDKラムダ製電源2台目入手 前回、パワーアンプ終段用電源としてTDKラムダ製のスイッチング電源の採用を決めまし…

終段スイッチング電源検討(構想編6)

構想編6 TDKラムダ製の電源が届く前に電源ノイズのFFT解析を行ってみます。TDKラムダ製電源が届き次第ノイズの確認を行います。 電源ノイズスペクトラム解析 前回の記事のテーマはハムのスペクトラム解析でしたが、そこで構築した環境を使ってスイッチング…

終段スイッチング電源検討(構想編5)

構想編5 さらに追加購入したCUREブランドのスイッチング電源2種類のノイズ特性の確認を行います。 CURE 5A品と10A品 2つのスイッチング電源が届きました。 どちらも確認用という事で1個づつの購入です。 10A品は想定よりも大きく、これを2個実装するの…

終段スイッチング電源検討(構想編4)

構想編4 電子負荷を使って、新たに購入したスイッチング電源のノイズ確認を行います。 S-60W-12ノイズ測定 前回の記事でスイッチング電源を新たに購入しましたが、そのスイッチング電源のノイズ特性の測定を行います。負荷も前回の記事で紹介した電子負荷を…

終段スイッチング電源検討(構想編3)

構想編3 実際に使用前提でスイッチング電源を購入して改めて特性の確認を行います。 アンプの概要 今回の製作では、現行のLow-ch用アンプと同等仕様のアンプを製作し、大容量コンデンサインプット電源とスイッチング電源アンプと比較を行いたいとおもいます…

終段スイッチング電源検討(構想編2)

構想編2 スイッチング電源をテスト購入して特性の確認を行います。 スイッチング電源 仕事では、開発製品に搭載している為なじみのある部品ですが、今まで個人的に購入した事はなかったと思います。会社の製品には、TDKラムダ製の電源を搭載していますが、…

終段スイッチング電源検討(構想編1)

記憶 高校入学前後の頃、近所の同級生が親のおつき合いの関係でソニー製のフルコンポーネントステレオを買ってもらいました。当時の総額で100万円近くしたとおもいます。そのフルセットのプリメインアンプがTA-F6Bでした。 当時の私は小遣いを貯めて、コンポ…

オシロFFT活用検討(運用編4)

運用編4 真空管ヘッドフォンアンプのノイズ特性の測定を行い、今まで測定した結果のまとめを行います。 真空管ヘッドフォンアンプ バランス入出力専用で、回路は以下のとおりです。 アンプ回路は初段双三極管差動方式で、終段も双三極管A級プッシュプル回路…

オシロFFT活用検討(運用編3)

運用編3 2台の真空管アンプのノイズ特性を測定して比較し、最後にヘッドフォンアンプのノイズ特性の測定を行います。 Mid-ch用真空管アンプノイズ測定 前回の記事で測定の準備を進めたMid-ch用真空管アンプのノイズ測定を行います。 測定結果は以下のとお…

オシロFFT活用検討(運用編2)

運用編2 電源トランスを別筐体に納めたLow-ch用アンプのハム特性を測定して前回測定したHigh-ch用アンプの結果と比較します。 Low-ch用アンプハム特性測定 Low-ch用アンプは、電源トランスユニットとアンプ間を2本のケーブルで接続しています。一本は3芯…

オシロFFT活用検討(運用編1)

運用編1 製作したフィルタ回路を使って自作アンプのハム特性の測定を行います。 追加測定準備 前回の記事で、アンプの出力に接続するダミー抵抗を作りました。フィルター回路へは、ダミー抵抗の両端から信号入力します。残るGND入力の接続に困ってしまいま…

オシロFFT活用検討(製作編4)

製作編4 製作したフィルタ回路を使って、発振器の信号をFFT解析してみます。 FFT解析動作確認 構想編でオシロのFFT機能は、プローブやオシロの感度設定に関わらず、オシロの入力で4Vppの信号が0dBとして観測される事を確認しました。今回製作したフィルタ回…

オシロFFT活用検討(製作編3)

製作編3 引き続きフィルタ基板の動作確認を行います。 動作確認続き 初段の動作確認が終わったので、次は反転回路と加算回路を構成する2個目のオペアンプ回路の動作確認を行います。確認前に改めて回路図を掲載します。 まずはオペアンプを実装しました。 …

オシロFFT活用検討(製作編2)

製作編2 前回実装した基板の配線確認と通電確認を行います。 基板配線確認 実装が完了した基板の配線確認を行います。オペアンプおよびフィルタ部品非実装の状態で行います。具体的には、端子台、オペアンプソケット、フィルタ部品実装用ポスト間の抵抗値の…

オシロFFT活用検討(製作編1)

製作編1 部品在庫を確認の上、部品発注を行いフィルタの製作を行います。 部品発注 作成した回路図から、部品表をおこしました。発注は秋月電子通商を前提としている為、型式欄および価格は秋月電子のものを表記しています。 在庫欄は、私の部品在庫確認結…

オシロFFT活用検討(設計編1)

設計編1 追加でFFT機能の確認を行い、ハム観測用のアンチエイリアスフィルターの設計を行います。 閑話 Windows8.1のサポートが今月10に終了しました。個人パソコンのOSがWindows8.1なので買い替えました。使用していたパソコンは8年前に29,800円で購入し…

オシロFFT活用検討(構想編1)

構想編1 オスロスコープ付属機能FFTの活用について検討します。 オシロスコープのFFT機能 私のオシロスコープはOWONブランドのSDS1102です。以前DAC製作の際にダイナミックレンジ測定の為に1度FFT機能を使用した事がありました。その時に、アンチエイリア…

Behringer CX3400(番外編45)

番外編45 ベリンガー製チャンネルデバイダーCX3400をもらったので使ってみます。 ベリンガー 私が学生時代には聞いた記憶がないメーカーですが、印象はHiFiオーディオというよりも、楽器用ないしはPA機器用を主製品として、低価格が売りのメーカーです。まず…

2022年末を聴く(番外編44)

番外編44 2022年の1年を振り返りながら年末の番組を聴いてみたいとおもいます。 2022年個人的な振り返り 2022年、年度で言うと2021年度に還暦を迎えました。1986年に大学院を修了してから約36年間の社会人生活ですが、振り返るとアッと言う間の印象です。現…

12chアッテネータ2検討(まとめ5)

まとめ5 バランス3wayマルチシステム用12chアッテネーター製作の総まとめをします。 機内配線 電源一次配線は以下のとおりです。 写真上がリアパネル部で、下がフロントパネル部です。電源基板配線は以下のとおりです。 バッファアンプ用の+/-電源線のみ三…

12chアッテネータ2検討(まとめ4)

まとめ4 ケース組立に関するまとめを行います。 ケース選定 製作済みのDAC-1とデザインの統一をするために、タカチ電機工業のOSシリーズを使用しました。フロントパネルに取り付ける部品も共通なので、フロントパネルの構造および部品配置もDAC-1に合わせま…

12chアッテネータ2検討(まとめ3)

まとめ3 赤外線リモコンのソフト実装も含めてarduino UNOのソフトとバッファ基板、電源基板のまとめを行います。 赤外線リモコン 使用したリモコンと赤外線受信ユニットは、昨年DAC-1にリモコン機能を追加した際に購入したものです。 赤外線受信ユニットは…

12chアッテネータ2検討(まとめ2)

まとめ2 モーターボリューム駆動回路とその制御についてまとめます。 モーター駆動回路 採用したモーターボリュームの仕様は以下のとおりです。 モーターは正転と逆転が必要なので2端子へ双方向に電流を流す必要があります。駆動回路のドライバにはバイポ…

12chアッテネータ2検討(まとめ1)

まとめ1 今回から数回にわたり、完成した12chアッテネータ製作のまとめを行います。今回はモーターボリュームAssyについてまとめます。モーターボリュームAssyは本製作の心臓部となりますので、製作記事とダブりますが詳細を改めて説明します。 検討開始 バ…

12chアッテネータ2検討(製作編43)

製作編43 配線が完了したので、動作確認をして音を聴いてみます。 動作確認 減衰量および、そのばらつきの確認は、バラック状態で実施済みなので、今回は全チャンネルの出力確認のみを行います。初めに出力オフセット電圧を確認しました。確認は、信号未入力…

12chアッテネータ2検討(製作編42)

製作編42 配線を完了させて、以前の動作確認で発覚したバグ対策を行い12チャンネルアッテネーターを完成させます。 配線続き ボリュームのL-ch側の配線が終わったら、R-chの配線を行います。配線の順序はL-chと同様にLow-chから行っていきます。説明が抜けて…

12chアッテネータ2検討(製作編41)

製作編41 電源の一次配線を完了させて通電および動作確認を行い、その後信号線配線に着手します。 電源一次配線 初めは2個のトランスの一次巻線の片側と電源スイッチを接続し、カットした一次電線を使って電源スイッチの他方の端子配線を行います。電源スイ…

12chアッテネータ2検討(製作編40)

製作編40 デジタル系の配線を行い、モーターボリュームの動作確認を行います。完了後、リアパネルの配線に着手します。 デジタル系配線 初めにモータードライバ基板の電源配線を行います。電源は6Vで、電源基板に専用の端子台を実装済みなので、そこへ配線し…

12chアッテネータ2検討(製作編39)

製作編39 引き続きフロントパネルの加工を行い、完成後に表示パネルの動作確認を行います。 赤外線受信モジュール取り付け 私の製作で、リモコン用赤外線モジュールを本体に内蔵するのは初めてとなります。受信用の窓はφ10とし、固定にはφ3の皿木ネジ2本を使…