2020-01-01から1年間の記事一覧

DACユニットの検討(製作編3)

製作編3 電源基板の実装を行います。 アナログ用電源基板 設計編で作成した回路図を再掲載します。 アナログ用電源基板にはこのうち、+/-15V電源を各2チャンネル分実装します。回路は三端子レギュレータを使った単純なものです。そういえば、過去に電源の…

DACユニットの検討(製作編2)

製作編2 ブレッドボードの加工を完了させて基板の実装を開始します。 LCDパネル取付け パネルの取り付け穴がM3に対応していなかった為、ブレッドボードへの取り付けを保留していました。穴径をノギスで測ったところ2mmだったため、まずはビバホームの商品検…

DACユニットの検討(製作編1)

製作編1 前回設計したブレッドボード用加工図面に従ってブレッドボードの加工を進めます。 ブレッドボード用板購入 製作編の1回目は、想定外の事も起こるので土日の連休に開始したかったですがあいにく土曜休出となってしまいました。現在の電気主任技術者…

DACユニットの検討(設計編4)

設計編4 主要基板と部品の寸法確認が終わったので、検討用のブレッドボードの加工図の作成を行います。 検討用ブレッドボード概要 検討用のブレッドボードで行う事を初めに整理します。 1)各基板の動作確認 2)基板同士の接続確認 3)マイコンプログラムデバ…

DACユニットの検討(設計編3)

設計編3 回路設計が終わったので、検討用のブレッドボードシャーシの設計の為に主要部品の寸法確認を行います。 主要部品寸法確認 検討用にブレッドボードシャーシに主要部品をスタッドを使って直接取付を行う予定です。デジットキットは基板の外形寸法は明…

DACユニットの検討(設計編2)

設計編2 残る平衡不平衡変換回路及び制御回路の設計を行います。 位相とレベル確認 平衡不平衡変換回路設計前に、各基板間の位相の確認を行います。初めにオリジナル回路を前提に確認をしました。DAC出力仕様を改めて確認します。 上記のとおりプラス出力は…

DACユニットの検討(設計編1)

設計編1 基本方針が整理できたので、ブレッドボード製作の為の設計を行います。 DACユニットブロック図 キットの応用編に掲載されたブロック図を基に、今回製作するDACユニットのブロック図を作成してみました。 基本構成は変えていませんが、DAコンバータ…

DACユニットの検討(構想編3)

構想編3 構想編2で行ってきた選択が、私の要求にマッチしているか、さらに調査をしてみます。 バランス出力対応 PCM1792Aでバランス出力する方法について確認をしてみます。下記はTIの技術資料に掲載されたPCM1792のブロックダイヤグラムです。 DACからは…

DACユニットの検討(構想編2)

構想編2 前回の調査でTIのPCM1792Aを採用したデジットキットが良さそうだったので詳細を調べてみます。 DACチップ実力 前回の記事では、入手可能な出来合い基板間でDAC ICのスペック比較を行いましたが、次は現行のUSB_DACに搭載されたチップとの比較を行い…

DACユニットの検討(構想編1)

構想編1 今まで手つかずだったDACユニットを製作するために事前検討を行います。 テーマ選択の背景 前回、Hi-ch用6N6PA級プッシュプルアンプが完成し、予想以上の変化があったのでその後もいろんな楽曲を楽しんでいます。普段はあまり聴かない80年代のJ-Pop…

High-ch用アンプ製作(まとめ編4)

まとめ編4 今回の設計と製作の総まとめを行います。 今回の設計について 製作前1000Mマルチアンプシステムのブロック図 Mid-chとHi-chは同一設計のEL34ppA級アンプを使っていました。 Hi-ch用EL34ppA級アンプ#1周波数特性 前々回の記事の特性比較は、Mid-ch…

High-ch用アンプ製作(まとめ編3)

まとめ編3 Hi-ch用の6N6Pppアンプが完成したので音を聴いてみます。 音聴き1 初めに、このアンプの個性を確認するためにロクハンフルレンジスピーカーを接続して音を聴いてみました。使用したスピーカーはFostexの16cmフルレンジユニットFF165WKを専用のエ…

High-ch用アンプ製作(まとめ編2)

まとめ編2 初段の出力部以外にカットオフ周波数に影響を与えているパラメータがないか念のため検証を行います。 他回路の影響確認 初段出力部のポール以外の影響確認も行いました。 初段のグリッドに発振対策として2.7KΩを入れています。前段のバランス変換…

High-ch用アンプ製作(まとめ編1)

まとめ編1 製作と調整が終わったので周波数特性の測定を行います。 動作確認 周波数特性の測定前に、動作確認を行いました。確認は10cmフルレンジスピーカーに接続して音楽を聴きます。入力は、USBDACのバランス出力をバランスボリュームユニットで受けて、…

High-ch用アンプ製作(製作編17)

製作編17 注文したインダクタが届いたので、発振対策の続きを行います。 発振対策2 前回の記事で発注したインダクタが届きました。 2品種がラジアルリードタイプで、1品種がトロイダルコアタイプです。実装を考えると、1番小型なラジアルリードタイプで対…

High-ch用アンプ製作(製作編16)

製作編16 前回の記事で発覚した、発振対策をおこないます。 終段暫定調整 発振対策に入る前に、終段のバイアス電流を暫定的に調整します。前回確認した発振レベルであれば調整はできそうです。シャーシに取り付けたチップジャックを使って調整しました。 最…

High-ch用アンプ製作(製作編15)

製作編15 出力トランスと入力の配線を行い、配線を完了させます。引き続き通電確認を行います。 出力トランス1次巻き線抵抗測定 前回の記事ではアンプ回路図を掲載しなかったので改めて掲載します。 出力トランス1次巻き線の配線前に1次巻き線の直流抵抗…

High-ch用アンプ製作(製作編14)

製作編14 実装完了したバイアス調整用基板をシャーシに取り付けて終段の配線をおこないます。3本目の12AY7が届いたので製作を中断して初段のハムの確認を行います。 バイアス調整用基板取り付け 前回の記事で実装を紹介したバイアス調整用基板をシャーシに取…

High-ch用アンプ製作(製作編13)

製作編13 追加確認用の真空管が届いたのでハムの確認をします。引き続き終段バイアス調整用基板の実装を行います。 真空管追加確認 前回の記事でL-ch初段真空管の出力に真空管起因のハムを確認したため、追加で12AY7を発注しました。前回の購入時、アマゾン…

High-ch用アンプ製作(製作編12)

製作編12 初段の配線が終わったので通電確認を行います。さらにトラブル発生。 初段通電確認 最初に真空管を挿さずに、初段真空管ソケットの各端子電圧の確認を行いました。 高圧なB電源を引き回した後の最初の通電なので慎重に行います。各端子電圧の測定は…

High-ch用アンプ製作(製作編11)

製作編11 C電源の改造の続きを行う前に、念のため同電源回路を採用した真空管ヘッドホンアンプの確認を行いました。その結果・・・。 真空管HPアンプ電源確認 真空管HPアンプの電源回路は電源トランスは異なりますが、今回の回路と基本同一です。今回の対策…

High-ch用アンプ製作(製作編10)

製作編10 前回、無駄な追加部品発注をしてしまいましたが、気を取り直してB電源の実装の続きと通電確認を行います。 B電源残りの配線 いつものとおり、電源基板に実装するものとシャーシに実装する物を分けてみました。 赤枠内の部品は、基板外に実装します…

High-ch用アンプ製作(製作編9)

製作編9 B電源用の全波整流回路の実装が終わりましたが、次は先にC電源回路実装を行います。 C電源回路実装 改めて電源回路図を掲載します。 回路はヒーター巻き線6.2Vを半波整流後、三端子レギュレータで5V生成する簡単な回路です。全回路部品を基板上に実…

High-ch用アンプ製作(製作編8)

製作編8 電源基板の全波整流回路の実装を行い、実装完了後に通電確認を行います。 電源基板端子台位置決め 回路図を眺めつつ、他の部品の位置を考慮して電源基板に実装する端子台の位置決めを行います。改めて電源基板の回路図を掲載しました。 大まかな配…

High-ch用アンプ製作(製作編7)

製作編7 大変な状況になってきてますが、週末の外出をひかえて、自身の心の健康を保つ為に週末の製作は続けていきます。電源1次配線が終わったので通電確認を行い、続けてヒーター配線を行います。 電源1次配線通電確認 確認は、電源トランスの2次巻き線…

High-ch用アンプ製作(製作編6)

製作編6 引き続きラグ板の取り付けを行い、配線に着手します。 ラグ板取り付け続き 次はGND中継用のラグ板を取り付けます。GND配線は多いため、6極のLラグを使用します。今回も6極のLラグを調達できなかったため、DCアンプ電源改造の際に取り外したものを…

High-ch用アンプ製作(製作編5)

製作編5 リアパネルに部品を取り付け、大物部品最後に重いトランスを取り付けます。引き続き取り付けた部品とのクリアランスを確認しながらラグ板の取り付けを行います。 リアパネル部品取り付け 一度、全部品を取り付けているので問題はありません。粛々と…

High-ch用アンプ製作(製作編4)

製作編4 出力トランスをケースに取付け、シャーシ組み立てを行います。 出力トランス用ケース加工 今回は出力トランスに春日無線のKA-5-54Pを採用しました。真空管ヘッドホンアンプ製作時の経験から、出力トランスの取り付けは出力トランスの取り付けフラン…

High-ch用アンプ製作(製作編3)

製作編3 シャーシの上面の加工を行います。 加工準備 いつものとおり、加工図を印刷しますが、今回は3分割して印刷しました。 理由は分割した加工図にまたがって1つの部品が入らないように配慮しました。部品間の多少の位置ずれは問題ありませんが、1つ…

High-ch用アンプ製作(製作編2)

製作編2 フロントパネルの加工が終わったのでリアパネルの加工を行います。 リアパネルの加工について 今回の加工は、EL34ppアンプ2号機と同じです。ポイントは慣れによっていかに効率的に加工が進められるかです。手順も前回と変わりませんが、参考となる…